Notionのwiki機能を使って情報共有を効率的に!

社内wikiを構築するコツ

2024年9月26日


はじめに

Notionのwiki機能は、社内の情報を集約して共有し、情報を利活用しやすくなる便利な機能の1つです。蓄積された社内の情報を効果的に活用できれば、必要な情報スピーディにたどり着き、業務効率を向上させることができます。そこで本記事では、社内でNotionのwiki機能を使う方法をまとめました。併せて、従業員とって使いやすく活用されやすいwikiにするコツを解説します。


Notionのwiki機能とは

社内wikiとは、組織内で従業員が持つ「知識」や「経験」といった情報を、1カ所にまとめられる機能です。社内のさまざまな部署で、必要な情報を常に一元管理できていれば、実際の会議で口頭での説明を省くことができるなど、必要な情報を効率的に伝えることができます。加えて、説明する人によって異なる情報を伝わるリスクも軽減することができるとともに、社内のドキュメントの更新も1つの場所で行えるため効率的です。

Notionの社内wikiの具体例―マーケティング部門

例えば、顧客と相互に理解を作り上げながら自社製品やサービスの市場を創造するマーケティングにおいて、Notionの社内wikiを活用すれば、マーケティングチーム全員が同じ目標に向かって業務を行えることも可能になり、企業や組織としてより効果的なマーケティングを展開することができます。具体的に共有する情報は、以下のようなものが考えられます。

・新しいチームメンバーを迎え入れるための資料

マーケティング部門の構成や部門特有の確認事項、他の部門との関わりなどに関する説明

・マーケティング部門の目標と統計

マーケティングチームが設定しているゴール目標(月次や四半期ごと)や、パフォーマンスを記録・分析した統計情報

・テクノロジー関連

マーケティング部門が使用しているマーケティング・オートメーション(MA)ツールや、ツールの使い方や活用方法を説明するドキュメントなど

・スタイルガイドやロゴ、各種ガイドライン

頻繁に使用するロゴ画像やビジュアル、動画、ロゴ使用やコピー作成のためのガイドライン、コンテンツ作成ガイドラインなど

・SEO関連情報

キーワードリサーチやSEO戦略、アクセス解析やSEO分析結果を示す情報など

・コンテンツアーカイブ

コンテンツカレンダー、ブログ記事、リーフレット、ホワイトペーパーなどの制作済みデータ、プレスリリースの原稿など

・Webサイト

Webサイトデータ、Webランディングページの下書きなど

・ミーティングノート

部門内ミーティングの議事録、メモ、ノートなど

このほかにも、セールス部門やデザイン部門、エンジニア部門、人事部門、カスタマーサポートなど、関連する部署との情報共有を目的としたデータを社内wikiで共有することができます。

社内wikiの構築方法とステップ

ここではNotionのwiki機能を使って、社内wikiを構築する具体的な方法について解説していきます。基本的なステップは、事前の準備も含めて以下の4つです。

  1. ワークスペースページの作成

  2. ページを階層化しサブページを設置する

  3. 社内wikiの作成と設定

  4. 適切なメンバーと共有するための権限設定

1. ワークスペースページの作成

最初に、社内の部門やチームごとに情報や知識のベースとなる「ページ」を作成します。ページを作成するには、サイドバーのワークスペース の横にある「+」をクリックします。ページが作成できたら、各部門やチームのページであることがわかるように、適切なページのタイトルを入力するようにします。

2. ページを階層化しサブページを設置する

社内wikiとして役に立つページ群ができ上がったら、既存ページの中で、「/(スラッシュコマンド)」を入力します。そこに、「page」と入力してエンターキーを押します。すると、1つ下の階層にサブページが設置されます。

サブページには、メインのページから枝分かれして複数のページを作ることができます。メインページの内容より、副次的な情報を下の階層へ追加していくことが可能です。いち早く知らせたい情報や重要事項などを最初のメインページに設置し、付随する情報をサブページに設定することで、探したい情報や知識の場所を見つけやすくし、優先度の高い情報を漏れなく伝えることができます。

3. 社内wikiの作成と設定

社内wikiは、社内の情報を一元化されるため、共有に便利ですが、多くの情報を扱うことになるため、必要な情報がどこにあるのか、整理されていることが重要です。整理されたwikiがあれば、必要な情報をいち早く探すことができ、業務もスムーズに進められます。

情報を見つけやすい社内wikiを構築には、Notionの「見出し」機能を活用して、適切なタイトルを付けることが重要です。見出しはサイズごとには、一番大きく表示される「見出し1」から、「見出し2」「見出し3」と順に小さくなるため、重要な情報、あるいは大局的な情報から順に副次的な情報へ、見出し2や見出し3を利用して追加するとよいでしょう。

また、作成した見出しは、ドラッグ&ドロップで、別の場所に移動させることも可能です。例えば、「見出し1:企業」の次に、「見出し1:福利厚生」を作成した場合、並列の意味を持たせるために福利厚生の見出しをドラッグ&ドロップし、企業の右側に設置できます。

階層化への設定も可能です。すでに作成した見出しの中に、「福利厚生」としてカテゴライズすべき「見出し2」や「見出し3」があれば、それらをドラッグ&ドロップすることで、移動させた見出し1「福利厚生」の下に並べることができます。

このように、見出し機能をうまく活用して情報を整理すれば、社内wikiを閲覧した従業員が、求めている情報を見つけやすくなるでしょう。

4. 適切なメンバーと共有するための権限設定

社内の部門や部署によって、さまざまな情報や知識の中には機微な情報を扱うこともあります。Notionを活用するうえでは、こうした情報の閲覧や操作権限を行いたいケースも出てくるでしょう。Notionで権限を設定したい場合は、該当するページで共有設定を行います。ページの右上の「共有」からサイドバーの「シェア」セクションに入り、アクセスできるチームを設定できます。グループを作成し、グループごとにページの操作権限を「フルアクセス権限」、「編集権限」、「コメント権限」、「読み取り権限」などに設定することができ、適切なメンバーが情報や知識を閲覧することができるようになります。

社内wikiが効果的に活用されるようにするには

社内wikiは、構築すると情報が整理されて視覚的に把握しやすくなります。しかし一方で、社内で利用されなければビジネス上の効果が生み出されません。社内wikiが社内で認知され、広く利用されるようにするためには、社内wikiの特性を踏まえて、メリットやデメリットを把握したうえで、効果的な運用をプランニングする必要があります。

社内wikiのメリット

社内wikiのメリットは、情報の一元管理が可能になり、探している情報へスピーディにアクセスしやすくなる点です。加えて、管理面からいえば、社内wikiの利用が広がれば、従業員自ら情報を探すようになり、分からないことを放置することが減るため、社内教育の効率アップや教育コストの削減といった効果が期待できることです。業務ルールや引き継ぎ事項が社内wikiにまとめられていれば、当事者同士の作業負担も大きく軽減させることができます。

社内wikiのデメリット

一方、デメリットも把握しておく必要があります。先ほど挙げた例とは反対に、自身で情報を調べたり、重要な情報を繰り返し確認したりといった行為を、従業員自身がするかどうかで、意識が二極化する可能性があります。また、会社の業務において、社内wikiのほかにさまざまなツールを利用していた場合、情報のやりとりや格納されている場所が曖昧になってしまうケースもあります。結果的に、探している情報や知識の在りかが分からなくなる状況が生まれかねません。

Notionの社内wikiの活用において、効果的に運用するためのメリットやデメリットを把握したうえで、社内wikiを作成する目的を定めてチームで共有し、何をwikiで管理・運用するのか、あらかじめ決めておくことが重要です。

例えば、「必要な情報にたどり着くため」であれば、検索機能を充実させる必要があるでしょう。大きなプロジェクトの情報共有にwikiを利用するのであれば、全員分のアカウントを用意し、初期段階から社内wikiにアクセスし、蓄積・更新される情報が過不足なく共有できる状態にすることも考慮に入れておきます。

そして、Notionは作成したページの中にブロックを配置し、そのブロックの中に、テキスト・To-Doリスト・画像・動画といったコンテンツが配置される形式です。ページの中にページを作って階層構造にしたり、社内wiki機能においては、閲覧制限やwiki化の有効期限を設定したりすることもできます。さらに、slackやboxなど業務でよく使われるツールもNotionで一元化することができるので、複数のツールを活用することで起きる情報の分散化を防ぐことができます。こうしたNotionの構造を理解し、目的に沿ったwiki構築を進めていきましょう。

Notionのwikiの機能や特徴については、下記の記事でも詳しく紹介しています。

【参考】ページともデータベースとも違う?Notion Wikiの魅力を徹底解説

https://biz-notion.northsand.co.jp/partners-notion-blog/pnb0039

社内wikiの有効活用を支援するノースサンド

ノースサンドでは、社内wikiの構築をはじめ、社内情報を有効活用するための支援を行っています。今回ご紹介したNotionによる社内wikiの構築では、wikiテンプレートもご用意しています。wiki機能まで使いこなせるか不安という方も、テンプレートから選んでいただくだけで、目的に合った社内wiki構築が可能です。

ノースサンドは、日本で唯一のNotion公式アンバサダー企業としてNotionの使い方をサポートしています。導入前はもちろん、導入後もNotionをより効率よく使っていただけるよう、基本的なNotionの操作方法をはじめ、コミュニケーションツールとして多くの企業を成功させている実績に基づいて、ご支援させていただいています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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