Notion vs OneNote、会社で使うにはどちらが便利?
2025年2月28日
はじめに
OneNoteは、ドキュメントの作成や、複数のメンバーで共有できるメモ帳として活用されているツールです。一方、NotionにもOneNoteと同じような機能があり、個人や企業を問わず、幅広く活用されています。
しかし両者は、開発コンセプトや細かい機能面を使い比べてみると、異なる点も少なくありません。
本記事では、NotionとOneNoteの機能面や活用方法を比較しながら、どのような点が異なるのかを紹介していきます。利用用途に応じて、自社にあった最適なツールを選ぶヒントとして、参考にしてみてください。
NotionとOneNote、共通する機能とは?
まずは、NotionとOneNoteの特徴を紹介しながら、2つに共通する機能を見ていきましょう。
Notionとは
Notionは多機能なドキュメントツールで、メモ機能だけでなく、タスク管理やwiki機能、データベースを利用することができ、ドキュメントやタスク、進捗管理などが1つの画面で確認・共有できる点で注目を浴びているツールです。
そして、Notionは世界中で2,000万人ものユーザーがおり、企業での利用も増加傾向にあります。さまざまなデジタルツールとの併用ができるとともに、Notionが有する独自のAI(Notion AI)も備えていて、Notion1つでさまざまな業務を行える、いわゆる「オールインワン・ワークスペース」とも呼ばれています。
OneNoteとは
OneNoteは、Microsoft社が開発・販売するデジタルツールの1つです。その名の通り、ノートやメモ帳のように書き込み、ドキュメント作成を行うことができます。Microsoftアカウント(outlook.jp)のアカウントがあれば無料で利用することができます。
Windowsはもちろん、Mac、iOS、Androidなど、代表的なOSにも対応しており、WordやExcelと同じような感覚で作業できます。ExcelやPDFファイル、音声や動画データなどを自由に貼り付けながら作成することもできるほか、OneNoteで作成したドキュメントをメンバーで共有することも可能です。OneNoteユーザーは、個人的な利用者が多い傾向にあります。
NotionとOneNoteで共通している機能
NotionとOneNoteで共通している点は、以下の通りです。
ドキュメントの作成が簡単
動画や画像、音声などのメディアがドキュメント内に挿入可能
やりたいことに合わせて自由にカスタマイズが可能
クラウドベースで提供され、オンラインでデータの同期が可能
モバイルからも利用できる
このように、NotionとOneNoteの機能面は、多くの点で共通しています。異なる点は、情報を共有しながら作業をすることに重点を置いている点と、Windows製品に近い操作性に重点を置いているかにあります。
言い換えるなら、個人で情報整理を中心に作業がしたい人にはOneNote、企業の部門や部署のメンバーとともに業務効率化を図りながら作業したい人にはNotionが向いているといえます。
NotionとOneNoteの機能を徹底比較
NotionとOneNoteは、どちらも優れた機能を持っていますが、その機能を細かく比較すると、特徴や活用方法の違いが見えてきます。ここでは違いを比較していきましょう。
操作性に優れるOneNoteと活用しやすいNotion
メモの用途としてのドキュメント作成について比較すると、NotionよりもOneNoteのほうがシンプルで使いやすい傾向にあります。特に、WordやExcelなどに慣れている方にとっては、同じMicrosoftの製品ということもあり、OneNoteのほうが操作しやすいかもしれません。
もちろんこれは、Notionの操作が複雑ということではありません。Notionは、WordやExcelとは異なるものの、直感的に文書を作成でき、動画や画像、音声といったメディアの挿入や共通といった機能面では、ほとんど同じことができます。
一方、Notionのコンセプトは、「オールインワン・ワークスペース」です。PC内(あるいは社内)に散在しているWordやExcelなどのドキュメントやデータファイルを一元管理したり、共有したりすることを目的にしており、業務効率の向上を図る目的で開発されています。
そのため、作成したドキュメントを共有し、プロジェクトの進行と同時に、流動的に活用していくのであれば、Notionのほうが使いやすいでしょう。
プロジェクト管理がしやすいNotion
OneNoteは、ノートブック、セクション、ページなど、Microsoftユーザーにとってはおなじみの構成や操作感で作成することができる点で優れています。好きなところに追加の情報をメモ挿入したり、手書きのスケッチを追加したり、メディアを添えたりすることも可能です。Wordと比較すると、より柔軟で自由なドキュメント作成ができるでしょう。
対するNotionは、「ブロック」という単位でテキスト、画像、ToDoリスト、データベースなどを自由に組み立てていくため、最初のうちは、どのように構成していけばよいのか戸惑うかもしれません。しかし、このブロック構成には、作成したコンテンツの整理や並べ替えをしやすい大きな特徴があります。
プロジェクトの整理や、データベースにアクセス可能な議事録の作成、リアルタイムで進捗の確認ができるタスクの運用など、より幅広い活用が可能で、拡張性を備えています。
また、このブロックの構築方法を理解していけば、業務をドキュメントやデータベースといった、思い通りの形に反映することができ、かつ、それらを有機的に組み合わせてより高度なドキュメント作成・管理できるなど、さらなる可能性を生み出していく魅力もあります。
豊富なテンプレートとカスタマイズ性に優れるNotion
Notionは、豊富で魅力的なテンプレートが数多く用意されているのも特徴の1つです。プロジェクト管理や会議メモといった、ビジネスに役立つテンプレートはもちろん、レシピ集、フィットネス、日記など、プライベートで使用できるものも多くあり、必ずしも、一から作成しなくても目的や用途に応じたドキュメント作成や管理を実現することができます。
Notionの無料のテンプレートは、Notionの活用法や構築方法を理解することを目的とした初心者にも役立つでしょう。またテンプレートに、メディアの埋め込みやユニークなアイコン、カバー画像を追加して、オリジナリティを高めていくことも可能です。こうしたカスタマイズに対して柔軟性が高いことも、Notionの魅力といえるでしょう。
もちろんOneNoteにも、カスタマイズのオプションがあります。基本的には、個人向けのツールであるため、シンプルな構造でできているのが特徴です。WordとExcelに慣れていて、新たな操作を覚えることにためらう人などはOneNoteのほうが向いているかもしれません。
このように、OneNoteとNotionどちらが作業に適しているかは、利用用途に応じて選定しましょう。もし、オリジナルにカスタムして、他者と情報共有したいのであれば、豊富にテンプレートが用意されており、カスタマイズ性に優れているNotionを試してみてはいかがでしょうか。
ユーザーが「利用したい」を形にできるNotion
Notionは、さまざまなビジネスツールと連携して使える「オールインワン」という点で優れています。Notionは、プロジェクト管理やナレッジ管理という点で優れたツールですが、Notionが持つブロック構成により、boxやGoogleドライブなどのビジネスツールとの幅広い連携やカスタマイズ性も大きな特徴といえます。
こうしたNotionの特性は、企業で利用する際にも大きな魅力となります。企業でプロジェクトを進める際は、チームとしての連携や細やかな情報交換、異なるスキルを持つ部門や部署のコラボレーション、全体でワークフローをリアルタイム共有するなど、情報の共有性が重要です。
こうした点においてNotionであれば、ドキュメントやタスク、議事録などを一元管理し、1つの画面で確認・共有できます。また、マルチタスクの効率を向上させるテンプレートや、ワークフローの可視化や効率化を実現するシステムに加えて、Notion AIを活用したアイデア出しや、ドキュメントの要約が手軽に行える点も見逃せません。
企業の業務に合わせてNotionの導入や定着支援をするノースサンド
OneNoteは、シンプルなデザインと使いやすい操作性、メモやメディアの挿入など、初心者でも使いやすいツールです。Microsoftユーザーであれば問題なく使用できるほか、シンプルで使いやすい点も高く評価されています。
一方、Notionは、ユーザーの理想を思いのままの形に実現し、より魅力的な構造へとカスタマイズできることが大きな特徴です。他のメンバーとの情報共有がしやすく、情報が蓄積されていった場合にも拡張することができるツールです。
ノースサンドでは、企業での活用で多くのメリットを備えているNotionの導入をサポートしています。また、業務効率化への対策や提案、個々の業務が最大の効果を生み出すことができるようなNotion活用のトレーニングも行っています。そのほか、ノースサンドが提供しているサービスは、以下をご覧ください。
企業向けテンプレートの配布
日本語のチャットサポート
専任のカスタマーサクセス
日本円での請求書払い
もし、会社でNotionの導入を検討されているのであれば、Notion販売代理店「ノースサンド」へお気軽にご連絡ください。1つひとつ丁寧にサポートさせていただきます。