【大学教職員向け】
Notionを活用した深い学びを促す
環境整備と教職員の業務効率化
2025年3月31日
はじめに
さまざまな業種や業界でDX化が進むなか、大学では学生の深い学びにつなげるプラットフォームの構築や、教職員における業務効率化が進められています。こうした取り組みは「教育DX」として推進されており、そのベースにNotionを活用する大学も増えてきています。
そこで本記事では、教育DXをテーマに大学で学ぶ学生や、大学で働く教職員におけるNotionの効果的な活用法について紹介していきます。
大学教育における現状の課題と目指すべき方向性
大学では、学部や学科ごとに専門的な知識や技術を深く学ぶ教育の場として多くの学生が学習に励んでいます。知識や技術の習得に加えて、さらなる新しい研究分野の開拓と、学生のモチベーションアップ、教職員の業務効率化に、今注目が集まっています。
文部科学省の科学技術・学術政策局基盤政策課が発表している「主に大学界に係る課題と今後の取り組み」では、各分科会における主な議論がまとめられています。例えば、情報処理の分野においては、「カリキュラム標準J07」(※1)の活用促進や非情報処理系学部への展開、学生の能力の可視化などが課題とされています。
このほかにも文部科学省では、教育のデジタル化を推進する取り組み「大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ」(Scheem-D)(※2)も推進しています。
これは、大学教員とデジタル技術者(スタートアップや大企業の専門家など)による協力のもと、サイバー空間と現実空間を組み合わせ、授業の価値を最大限に高めることを目的とした、「教育DX」化を推進するものです。大学教育におけるデジタル化は、今後さまざまな分野・領域で進んでいくでしょう。
【出典】
※1 文部科学省 主に大学界に係る課題と今後の取組
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu10/siryo/attach/1335156.htm
※2 Scheem-D 大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ
学習環境を変革するプラットフォームを目指すNotionの取り組み
デジタルを活用した学習環境の整備に、Notionを活用する学生も増えています。
Notionは、主な機能であるメモ機能のほか、タスク管理やドキュメント管理、データベースの作成など、ビジネスで使用するツールを1つにまとめた多機能アプリケーションです。世界での利用人口は2,000万人を超えており、業務や作業の効率化ツールとして活用が進んでいます。
例えば、大学に通う学生がNotionで「時間割・科目一覧」、「課題一覧」、「講義ノート」などのブロックを作成し、単位数の計算や、スケジュール作りを自動でできるよう設定すれば、効率的に自己学習に必要な情報を集約させることができます。
曜日や時限の重複に気をつけながら、単位と取得希望科目を調整すれば、自動で「時間割」の表も作成可能です。横軸に色付きの曜日、縦軸に時限を表示する一覧表が、そのまま一週間のスケジュール表になるため、利便性が格段に高まり、勉強に集中できるでしょう。
また、課題の締め切りや範囲を入力した課題の一覧表を作成しておけば、レポートの提出や小テスト対策の計画が立てやすくなります。ほかにも、講義ノートのドキュメントを作成し、予定表にリンクさせたり、通知を設定したりできるなど、Notionには学生にとって勉強や研究に集中しやすくする機能が多く搭載されています。
Notionを利用した大学の学習環境環境支援への取り組み
Notionは、学生や教育関係者へ「プラス」プランを無料提供しています。また、Notionを効果的に使うための方法の共有や、大学ごとのコミュニティ形成などを支援するための取り組みも実施されています。
その一方でNotionでは、京都芸術大学と日本初の戦略的パートナーシップを締結し、教育機関イノベーションを推進していくことを決定しています。
Notionの積極的な活用が推進されれば、教育DXも浸透しやすくなり、次世代のナレッジワーカーである学生が社会で活躍する際に、より優れた結果を出せる人材に育っていくことが期待されています。
【参考】
・Notion、キャンパスリーダープログラムを日本で本格始動
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000088144.html
・京都芸術大学とNotion、日本初戦略的パートナーシップを締結し教育機関イノベーションを推進
教職員の事務作業を大幅に削減するNotion活用
Notionの活用は、大学の教職員にとっても大きなメリットがあります。Notionを活用すれば、業務で発生するさまざまな手続きのワークフローを自動化したり、教員と職員のコミュニケーションを円滑化したりすることができるなど、多くのシーンで仕事の効率化が期待できるでしょう。
2025年には、芝浦工業大学で教職員の事務作業の軽減を目的に、Notionの活用を決めています。同大学は技術革新の進展に対応しつつ、工学技術者を養成することを目的に、2024年4月に工学部の組織を改編しています。
この改変に取り組むにあたり、大学側は2023年2月に、教職員15名をメンバーで「業務効率化・DX推進プロジェクト」を発足させ、教員の事務作業の工数削減を目標とする環境構築に着手。さまざまなツールを比較検討し、メールやチャット、学内システムに替わるツールとしてNotionを導入しました。
Notionを利用することで、それまで個別に送られていた職員から教員への業務依頼も一元管理できるようになり、誰がどのような業務を担当しているのか、誰に相談すればよいのかなども、1つの画面で一元的に確認できるようになりました。
「教職協働」での取り組みから生まれたこの教育プラットフォームは、全学部の約700名の専任教職員に活用されており、さまざまな事務作業の負担軽減に効果を発揮しています。
Notionを利用すれば、これまでいくつもの段階を経て完了していた事務作業のフローも、少ないアクションで完了するようシステム化することが可能です。業務効率化によって時間と労力が節約できれば、大学の教職員はより本来の業務に注力することができるでしょう。
【参考】
・教職員の事務作業の負担を低減した 芝浦工業大学の“教職協働”の取り組み
大学の学習環境に変革をもたらす
Notion導入を支援するノースサンド
昨今の大学の在り方や今後の課題に合わせて、教育分野でもDXの取り組みは、今後さらに進んでいくでしょう。学習環境の整備や、教職員の運営業務の効率化は、大学教育の質の高さにもつながる重要な要素といえます。
Notionはこうした取り組みを支援し、最適解を出すことができるツールです。そして、Notionの導入から実際の活用支援までを手がけるノースサンドでは、Notionをフルに活用し、大学の学習環境や教職員が抱える業務を大幅に効率化できるノウハウと実績を持っています。教職員がNotionを使いこなすためのトレーニングや、大学の運営事務に最適なテンプレートの提供、カスタマーサポートなどにも対応しています。
そのほか、ノースサンドが提供しているサービスは、以下をご覧ください。
企業向けテンプレートの配布
日本語のチャットサポート
カスタマーサポート
日本円での請求書払い
日本をはじめとする世界の未来を担う大学にとって、「教育DX」への取り組みは欠かせないものとなるでしょう。教育におけるさまざまな課題に対して、ノースサンドはあらゆる課題にお客様と一緒になって答えを出していきます。
Notionをご検討中の方は、ぜひノースサンドにご相談ください。