ビジネスで活用するツールを1つにまとめる方法
2025年7月8日
ビジネスシーンではさまざまなツールが利用されています。業務内容によって適したツールが異なり、使い分けている人もいるでしょう。しかし一方で、こうした対応によって、業務で扱われる情報が散在し、効率化を妨げてしまうことがあります。その点、Notionは「オールインワンツール」として業務におけるあらゆる情報を集約でき、さまざまなツールとの連携も行うことができます。本記事では、Notionがどんなビジネスツールと連携ができるのか、業務効率の向上にどのようなメリットをもたらすのかを解説していきます。
はじめに
どのビジネスツールも優れた機能を備えていますが、一方で、ツール同士の連携がとれず、業務の効率化を妨げてしまうことも少なくありません。例えば、資料の確認や他部署との連携の際、利用するツールが異なっており、複数のツールを立ち上げてデータを連携したり、マニュアル作成して連携の手順定めて、それに沿って連携したりするケースもあるでしょう。こうした状況は、業務の効率を低下させることにもつながりかねません。いかに手間をかけずにスマートにデータ連携をするか。ポイントとなるのは、バラバラになっているビジネスツールの一元化です。
さまざまなビジネスツールがバラバラに
ツールを一元化して劇的な効率化を果たすNotion
Notionは、非常に多くの機能を持つワークスペースツールです。基本となるメモ帳機能のほか、ドキュメント作成、タスク管理、プロジェクト管理など、さまざまな機能を持っています。そして、Notionはさまざまなビジネスツールとの連携が可能になっています。Notionが連携できる代表的なビジネスツールにはどんなものがあるのか、その特徴と合わせてみていきましょう。
Notionでは、メッセージツールであるSlackとのインテグレーションにより、異なる2つのプラットフォーム間で、シームレスなコミュニケーションができるようになります。
例えば、以下のようなことが可能です。
SlackメッセージをNotionデータベースに送る
Notionの通知をSlackで受け取る
NotionでSlackメッセージのプレビューを表示する
Slackの連絡先をNotionのページに招待する
Slack
Notionカレンダーはアプリという位置づけで、これまではGoogleアカウントを介して連携が可能でした。しかし、近年のアップデートではNotionアカウントでも利用できるようになりました。Notionカレンダーは、すでにNotionの中にあるタスクやプロジェクト、メモ、ナレッジなどをレイヤーで追加し、手動で追加することなく連携することができます。加えて、Googleカレンダーとの連携により、数カ月先までGoogleカレンダーに予定が入っていても、連携1つでNotionカレンダーに組み込めます。
Notionカレンダー
Notionメールは他のメールプロバイダーと連携しながらメッセージをやりとりできるツールです。2025年6月現在は英語版のみのリリースで、日本語版は8月にリリース予定となっています。Notionメールは、メールの整理機能やスケジュール管理のしやすさ、Notion AIとの連携できる点が大きな特徴です。
Notionメール
会社内のアンケートの実施や集計、データ収集には、GoogleフォームやMicrosoft Formsなどが活用されていますが、フォームツールが独立していると、作業の効率が低下してしまうことがあります。Notionフォームであれば、Notionデータベースに回答が一元的に収集されるためデータの整理や可視化を効率的に行えます。フォームの作成、共有、回答などのあらゆる情報を、すべてNotion上で収集できるため、業務の効率化が期待できるでしょう。
Notionフォーム
Notion AIは、文章作成や校正、要約、翻訳、表の作成など、さまざまな機能を提供するツールです。「ビジネス」「エンタープライズ」プランには、はじめから利用できる機能として備わっています。また、Notion上でAIを活用する際には、目的に応じて「GPT-4.1」や「Claude Sonnet 4とOpus 4」など、最新のAIモデルを選択して利用できるため、より幅広い情報収集が可能になります。加えてNotion AIは、社内にあるナレッジやワークスペース内のページはもちろん、SlackやGoogleドライブのような外部のアプリを含めて横断的に情報収集してくれるのが特筆すべき点です。Notion AIがあれば、1つの情報を探すために、いくつものツールを開いて検索する必要はありません。
Notion AI
「Notion AI for work」がさらなる業務効率化を実現
先に述べたNotion AIのアップデートは、新たな機能を「Notion AI for Work」として打ち出されているものです。強化されたAI機能とともに、これまで有料のアドオンとして提供されていたNotion AIがNotionワークスペースに統合されています。「Notion AI for work」には、具体的に以下のような機能が含まれています。
AI ミーティングノート
会議の内容を自動で文字起こしし、要点を要約してくれる機能です。これにより、議事録の作成が不要となります。
エンタープライズサーチ
SlackやGoogle Driveなど、複数の業務ツールを横断して情報を検索できるようになり、アプリの横断的に検索して回答してくれます。
リサーチモード
競合分析や学術論文の調査など、情報収集して分析をする際に便利な機能です。Notionと連携されているツールやインターネット上の情報を含めて調査を行うことができます。
「Notion AI for work」によって、Notion1つに情報が集約され、業務の効率化を実現するとともに、業務の質の向上も期待できます。そして、これまでバラバラだったツールが1つになることで、煩雑な作業から解放され、より重要な業務にリソースを割くことができるでしょう。
ますます期待度が高まるNotion MCPサーバーによる連携
こうしたNotionを中心とした多くのツールの連携は、Notion MCPという仕組みによって実現しています。Notion MCPによるツールの一元化は、利用しているビジネスツールの利点をさらに高めつつ、業務効率化を果たしています。
MCP(Model Context Protocol)とは、外部のツールやサービスをより賢く、簡単に、かつ安全に使えるようにするための共通のルールと言ってもよいでしょう。Notion MCPは、AIコードエディタ(CursorやClaudeなど)が、Notionのデータを「外部情報」として活用することによって、開発者向けの高度な連携を可能にします。これを実現できるのは、Notion MCPサーバーが、「外国語」であるほかのAIコードエディタの言語を、Notionが理解できる「共通語」に変換する役割を担っているからです。
Notionを活用して会社の業務を集約し効率化に向けた伴走支援はノースサンドへ
Notionを賢く利用すれば、劇的な業務改善が可能です。ノースサンドでは、エンタープライズプランにて、導入から定着化までより効率的にNotionをお使いいただけるよう支援しています。また、ノースサンドなら、日本円での請求書払いにも対応しており、為替の影響でコストが変動する心配もありません。
また、ノースサンドでは以下のサービスも展開中です。
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企業向けの高機能テンプレートの配布
日本語のチャットサポート
専任のカスタマーサクセス
ノースサンドでは、ビジネスツール1つにまとめた上で、さらにそれぞれのビジネスツールを活かし、企業が持つポテンシャルを最大限に引き出せるよう、お手伝いさせていただきます。Notionにご興味をお持ちであれば、ぜひ一度ノースサンドへご相談ください。