【セミナー採録】ツールの壁をなくす!
Notionで実現するシームレスな情報連携
2025年8月14日
多くの企業で、デジタルツールやSaaSアプリが業務で利用されるようになりました。一方で、ビジネスツールの乱立により、情報の分断化や業務フロー効率の低下やコスト増といった課題に直面している企業も少なくありません。本記事では、Notionを中心としてどのようにビジネスツールとの連携を実現するのか、また、シームレスな情報連携がどのように業務に役立つのか、詳しく解説していきます。
はじめに
SaaSアプリなどのビジネスツール活用の現状とツール連携が必要な理由
デジタルツールやアプリケーションはビジネスに欠かせない時代になりつつあります。しかし、さまざまなアプリやツールが生まれ、社員が個々にツールを利用することで、これらの「乱立状態」に苦戦している企業も多いはずです。「企業で使われているアプリ数を平均すると約89、特に2,000人以上の従業員を抱える企業で使われる平均アプリ数は約211に上る(※1)」ともいわれています。
特に、最近では多くのアプリにAIが導入されるようになり、その数も増加傾向にあることを考えると、乱立状態に拍車がかかっているといえます。こうしたなか、さまざまなSaaSアプリやツールと連携せずに運用する場合、以下のような問題が懸念されます。
(※1)Notion、一連の業務にAIを組み込める「Notion AI for Work」発表
https://enterprisezine.jp/news/detail/21972
情報の重複と断片化
同じデータを複数のツールに手動入力する必要があります。どのツールに最新の情報があるかが不明確になりがちです。
業務フローの非効率化
情報を探すために、複数のツールを横断して探す必要があります。更新漏れや入力ミスが増加し生産性も低下してしまいます。
コストの増加
ほぼ同じ機能を持つツールを併用して利用している場合、複数の利用料金を支払わなければならなくなります。業務が非効率化し、ひいては人件費が上がるという見方もできるでしょう。
ツールの乱立に歯止めをかけるNotion
Notionは、ビジネスで使われるさまざまなツールをひとつにまとめ、ユーザーの「やりたいこと」を柔軟に実現できるワークスペースツールです。一般的なビジネスの現場では、メモを取る(ツールA)、タスク管理(ツールB)、データの保存や共有(ツールC)というように、利用目的ごとに複数の異なるツールが利用されているケースが多くみられます。Notionなら、これらのツールを一元化し、ひとつの場所でまとめて管理することができます。
Notionは、メモ、タスク管理、データ保存・共有などの機能を自由に組み合わせて使えるツールと考えてもらえればよいでしょう。「アプリが乱立し、バラバラで繋がっていない状態」(いわゆるサイロ化)を解消できるため、企業やプロジェクトチームは、業務に合わせて必要な機能を最適なかたちにカスタマイズすることができます。
情報管理におけるストック型とフロー型の考え方と使い分け
業務効率化に向けた適切な情報管理を実現するには、情報を「フロー情報」と「ストック情報」に分けて考えると整理しやすくなります。
「フロー情報」とは、1.調査・2.企画・3.開発・4.運用など、プロジェクトの進行と同時に流れていく情報のことです。一方、「ストック情報」とは、各フローで蓄積(ストック)されていく「市場調査結果」や「企画書」、「設計書」、「運用手順書」といった蓄積されるデータを示します。
従来のフロー型情報ツールは、「メール」や「電話」が該当し、ストック型情報とは「Word」や「Excel」、「PowerPoint」などがあてはまります。「フロー情報」は、スピーディーかつ広範囲に情報共有ができる特性があり、「ストック情報」はより詳細で表現力豊かな情報構成が可能です。
とはいえ、それぞれの特性ゆえに「フロー情報」と「ストック情報」は連携がとりにくく、「フロー」→「ストック」へ情報が伝わる際に一時停滞するため、業務の効率性が低下してしまうケースが少なくありません。
そこで、業務効率化や情報の正確性を確保するためには、先に述べた「フロー型」と「ストック型」の隔たりを小さくするための情報管理コラボレーションを考えることが重要です。
その点Notionでは、それぞれのツールの特性を生かしながら、フロー情報とストック情報を横断するシームレスな情報連携が可能です。例えば、「Slack」や「Google カレンダー」のような、リアルタイムで情報を流すツールと連携することで、Notion上で自動的に情報が更新されます。
加えて、ストック型の情報ツール(Google DriveやJiraなど)にあるデータは、Notionに埋め込んで表示できるため、異なるツールに分散した情報をNotionで一元管理できるという仕組みで、ここにNotionの大きな強みがあります。
業務改善を実現するツール連携事例とメリット
Notionで連携できるツールは「情報を検索するための連携」と「データの入力・自動更新・同期化のための連携」の2つに分けられます。
情報を検索するツール(Notion AIコネクター)
Notionでは、「Slack」「Googleドライブ」「GitHub」「Jira」「Microsoft Teams」などと連携が可能です。これらのツールとNotionを連携すれば、各ツールを横断して情報を検索できます。加えて、検索結果はNotion AIが要約し、情報ごとに参照元も明示されるため、業務効率化に貢献します。
ツール | 用途 |
---|---|
Slack | チャット履歴から会話や共有ファイル、重要決定事項などを素早く検索・参照可能 |
Google Drive | ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの共有ファイルを、「キーワード」、「作成者」、「更新日時」で検索可能 |
GitHub | ソースコードやコミット履歴など開発関連情報を検索・追跡可能 |
Jira | 進行中・完了済みのタスク、プロジェクトの進捗状況、担当者のアサイン、期限などを横断的に検索・確認可能 |
各ツールでの用途
情報を検索するツール(Notion AIコネクター)
Notionによって他のツールと連携していれば、用途に応じてそれぞれのアプリを立ち上げて行き来する必要がありません。例えばSlackにおいて、やりとりの過程で新たなタスクが発生した場合、タスクの内容をSlack上でNotionのデータベースに追加することができます。加えて、Slack上にNotionで作成されたページのリンクを貼れば、ページの名称はもちろん、ページの概要が自動的に表示されます。これにより、わざわざリンク先を開いて内容を確認する必要がなくなり、利便性や業務効率の向上をさせることができます。
代表的なツールの連携方法と活用事例
ツール | 用途 | 連携事例 |
---|---|---|
Slack | メッセージや通知の自動送信 | Notionのタスクが更新されると自動通知され、重要ドキュメント共有時に自動メンション |
GitHub | コード管理・issue連携 | issueなどの自動同期、コードビュー状況のダッシュボード化 |
Googleカレンダー | スケジュール管理 | 議事録の自動作成、プロジェクトマイルストーンの同期 |
Zendesk | カスタマーサポート管理 | 問い合わせチケットの自動記録、対応状況の可視化 |
Jira | タスク・プロジェクト管理 | スプリント進捗の自動更新、バグ報告の一元管理 |
Asana | タスク管理 | プロジェクトステータスの同期、締切日の自動更新 |
iPaaSツールを活用し、ワークフローを構築することも可能
Notionによって他のツールと連携していれば、用途に応じてそれぞれのアプリを立ち上げて行き来する必要がありません。例えばSlackにおいて、やりとりの過程で新たなタスクが発生した場合、タスクの内容をSlack上でNotionのデータベースに追加することができます。加えて、Slack上にNotionで作成されたページのリンクを貼れば、ページの名称はもちろん、ページの概要が自動的に表示されます。これにより、わざわざリンク先を開いて内容を確認する必要がなくなり、利便性や業務効率の向上をさせることができます。
NotionのAPI連携:「Make」によるメール送信の自動化システムの構築例
またNotion側では、共有する情報に合わせてページを自動作成することも可能です。「どの情報を、どのように記録するか」も詳細に設定(カスタマイズ)できるため、不要な情報による業務の非効率化を避けられるでしょう。
Notion AI for worksとは
Notion AI for Worksは、従来まで有料アドオンとして提供されてきたNotion AIを、ビジネスプランとエンタープライズプランに実装した、新しいNotionの枠組みです。
代表的なNotion AIによる機能は以下のとおりです。
AIによる文字起こしや要約を行う「AIミーティングノート機能」
Slack、Google Drive、GitHubなどを横断検索できる「エンタープライズサーチ」機能
Webも含めて情報検索・分析できる「リサーチモード」
アプリやツールを連携させるほか、これまで手動で行っていた操作や情報整理を、Notion AIで自動化できるため、さらなる業務効率の向上を支援します。
社内ツールの乱立や情報の分散化の解消を支援するノースサンド
Notionは、社内に乱立するアプリやツールの連携をスムーズに行うプラットフォームです。Notionを中心に各アプリやツールの情報分散を解消し、業務に即したナレッジ管理を推進することで、飛躍的な生産性の向上が期待できます。
Notionの導入支援を行うノースサンドでは、エンタープライズプランのお客様を対象に、Notionの導入から定着化まで、総合的に支援させていただいています。また、ノースサンドであれば、日本円での請求書払いにも対応しているため、為替の影響でコストが変動する不安もありません。加えて、以下のようなサービスも実施中です。
1カ月間無料でエンタープライズプランを利用可能
社内に浸透して行くためのトレーニングを提供
企業向けの高機能テンプレートの配布
日本語のチャットサポート
専任のカスタマーサクセス
Notionを導入すれば、SaaSアプリやビジネスツールの壁をなくすことができます。シームレスな情報連携を検討されているのであれば、ぜひノースサンドまでご相談ください。