【スタートアップ企業向け】
Notionを使ってビジネスを軌道に乗せるための
プラットフォーム構築術

2025年9月18日


リソースが限られたスタートアップ企業では、予算・実績管理、顧客管理、社員規程やマニュアル管理などのバックオフィス業務まで、幅広い準備が必要になることがあります。本記事では、スタートアップ企業がビジネスを迅速に立ち上げるために、Notionをどのように活用して事業基盤を構築できるかを解説します。

はじめに

現在、日本では新たにビジネスを始める動きが活発化しています。経済産業省の「令和5年度大学発ベンチャー実態等調査(※1)」の速報結果によると、2023年10月時点での大学発ベンチャー数は4,288社となり、2022年度の3,782社から506社増加し、企業数・増加数ともに過去最高を記録しました。

しかし、こうしたベンチャー創出の隆盛がある一方で、多くのスタートアップ企業はさまざまな課題に直面しています。慢性的な人手不足、業務の属人化、経営者への過度な負担、資金調達の難しさなどが代表的な課題です。

経営を始めたばかりの企業は、人材や資金が限られていることがほとんどで、利益と成長の両立が長期間難しいこともあります。起業当初、経営者は本来の業務に加えて様々な実務を自ら処理する必要があり、コア業務に集中できないことも少なくありません。また、「できる人ができることをする」状態が続くと業務の属人化が進み、「この人しかできない」という状況に陥ります。さらに、こうした問題を解決できるシステムがあっても、資金不足から導入をためらう企業も多いのが現状です。

スタートアップ企業がぶつかりやすい「壁」とは

<出典>
※1 令和5年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報)
https://www.meti.go.jp/press/2024/05/20240515001/20240515001.html

課題解決に必要なポイント

こうしたスタートアップ企業の悪循環を断ち切り、いち早くビジネスを軌道に乗せるためには、以下のような観点が必要になります。

  1. 営業活動における管理・サポート体制の構築

  2. バックオフィスにおける各種申請・手続きの仕組みづくり

  3. 円滑なメンバーコミュニケーション体制の構築

顧客獲得に向けた営業活動における管理やサポート体制の充実化、各種申請・手続きの仕組みづくりといったバックオフィスの強化により、スタートアップ企業は貴重な時間とリソースを最大限に活用でき流ようになります。経営者や社員も、コア業務に集中できるため、企業の成長を加速させることができるでしょう。この仕組みを構築することで、メンバー間の円滑なコミュニケーション体制の構築につなげられることも重要なポイントとなります。これにより、メンバー間の情報共有がスムーズになり、部門間の連携が強化されるとともに、業務の属人化も防ぐことができ、組織全体のパフォーマンスも向上していくでしょう。

自由度の高いNotionでビジネス基盤を整える

スタートアップ企業がビジネス基盤を構築する上で特に効果的なのが、Notionの活用です。Notionは、社内ドキュメント作成機能だけでなく、タスク管理、スケジュール管理、議事録作成、リソース共有など多彩な機能を備えたオールインワン・ワークスペースです。スタートアップ特有の課題を解決する様々な機能を搭載しており、経営基盤の構築を強力に支援します。

Notionでは、複数のアプリケーションを行き来する必要がなく、一つの画面で作業や確認ができるため業務効率が向上します。業務内容に応じて必要な要素や機能を組み合わせる仕組みになっているため、カスタマイズが簡単で、プロジェクトの特性に合わせた最適なプラットフォームを構築できます。

また、NotionのWiki機能では、コメントでやり取りしながら複数メンバーがリアルタイムでドキュメントを共同編集できます。さらに、タスクリスト、カレンダー、ギャラリーなど、多様な形式で情報を整理・管理することが可能です。

加えて、SlackやGoogleドライブなど様々なビジネスツールとのデータ連携を容易にするAPI連携機能や、Notion独自のAIとの組み合わせにより、より高度な業務を効率的に遂行できるようになります。

Notionが得意とする
スタートアップ企業向け経営サポート

ここからは、Notionが経営基盤の構築をどのようにサポートできるのか紹介します。Notionはスタートアップ企業の経営を様々な側面から支援します。「顧客管理」では、Notionを使って顧客情報をデータベース化し、「対応履歴」や「商談の進捗状況」などをステータスごとに全員で確認・管理できます。これにより顧客へのアプローチを素早く的確に行え、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

「予算管理・実績管理」においては、Notionのデータベース機能で売上目標と実績を簡単に管理できます。テンプレートを活用してグラフやチャートを作成し、経営状況をリアルタイムに可視化することで、意思決定がしやすくなります。

「営業資料の蓄積・共有」もNotionの強みです。プレゼンテーション資料や製品情報などを一箇所に集約してチーム内で共有できるだけでなく、エンタープライズサーチ機能で横断的に検索でき、必要な情報に素早くアクセスできます。

Notionが発揮するバックオフィスのサポート

Notionは、バックオフィスの多様な業務を効率的に支援します。「社内マニュアル作成」をNotionで行うことで情報共有が容易になり、業務の属人化を防止できます。

「各種申請ルール」については、経費精算や休暇申請などのフォーマットをNotionで統一し、自動承認フローを構築することで手続きを簡略化できます。また、規程や方法が更新された場合も迅速に共有できます。

「社内の議事録管理」もNotionで簡単に実現できます。会議の議事録をテンプレート化して作成・管理し、関連するタスクや担当者を紐づけることで、議論内容の実行プロセスを追跡しやすくなります。さらに、Notion AIを活用すれば、議事録の文字起こし、要約生成、アクションアイテムの抽出、決定事項の整理を自動化できます。

Notionだからこそできるスタートアップ企業の「最適化」

Notionは、既存のビジネスツール(SlackやGoogleドライブなど)との連携がスムーズなため、会社の運用ルールを大きく変更する必要がありません。既に作成している社内wikiもNotionのwiki機能に簡単にインポートできます。Notionはスタートアップ企業それぞれの業務形態に合わせた最適化が可能で、業務を円滑に進めるための強固な土台となり、業務効率を大幅に向上させることができます。

どこから始めたら良い?
要件の整理から伴走支援するノースサンド

Notionなら、スタートアップ企業に必要な業務を可視化してまとめ上げ、素早くプロジェクト管理やナレッジマネジメントを行うことができます。ノースサンドは、Notionの導入から構築、運用、Notion活用の定着化まで支援しており、スタートアップ企業が抱える課題解決をサポートしています。

また、ノースサンドなら日本円での請求書払いが可能なため、為替によるコスト変動もありません。さらに以下のようなサービスを実施中です。

  • 社内に浸透していくためのトレーニングを提供

  • 企業向けの高機能テンプレートの配布

  • 日本語のチャットサポート

スタートアップ企業がいち早くビジネスを軌道に乗せるための手段として、Notion導入は良い選択肢となり得ます。Notionの導入支援が必要なら、ぜひ一度、ノースサンドにご相談ください。