【成功する3ステップ】
企業のDX推進とその課題とは?
おすすめツールも紹介
2023年8月8日
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が重要視されているものの、課題が山積し、うまく進んでいない企業はいまだに多いのが現状です。
成功している企業と思い通りに進んでいない企業の違いはどこにあるのでしょうか?
本記事では、「DX推進 課題」というテーマに基づき、具体的な課題とその解決策を探ります。
古くなったシステム、リモートワークにおけるコミュニケーションとチームの協力の課題、デジタル文化への移行やセキュリティリスク…DX化を推進するためにはさまざまな課題を乗り越えなければなりません。
これらの課題をひとつひとつ紐解き、DX推進への道筋を考えてみましょう。
記事後半ではDX化を推進するためにおすすめのツールについてもご紹介しています。DX推進ご担当の方の参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。
そもそもDXの定義とは?
出所:DX 推進ガイドライン / 経済産業省
(2018年12月公表現在は、デジタルガバナンス・コード)
こちらのガイドラインを一言でまとめると、
「会社の成長目的に組織を構成するあらゆる要素をIT技術を使って、変革を起こすこと」です。
よくある企業の課題でいうと下記。
紙文化が残っている
古いシステムの維持管理費があるため、新たなIT投資ができない
組織、チーム内の情報共有ができず、ブラックボックス化している
細かなものを挙げるとキリがありませんが、共有する解決策は
「会社の成長」「ギャップはIT技術によって埋める」
の2点です。
とはいえ、DXの定義通りに技術を活用し、すぐに組織に変革を起こしていくのは難しいでしょう。
まずは、「組織が変革を起こせる準備」が必要です。
いわゆる、土壌作りであり、組織がひとつの生命体として有機的に機能する状態を作ります。ここを初めのミッションとしておくのがおすすめです。
まずはバラバラにあった情報を集約する
バラバラにあった情報を集約し、つなぎ、シェアすることで社内の情報格差をなくし、組織全体としての「情報の透明性を高める」ことが重要です。
ここまではDX推進を行うとなった際に、一般的に出てくる内容です。
DXを実際に進めるにあたって、実は3つのステップが存在します。このステップを理解しているかいないかが、DX化に成功している企業と思い通りに進んでいない企業の違いがあります。
成功するDX推進の3つのステップ
世にいう「デジタルトランスフォーメーション」は、実は最終段階に位置しており、そこまでの道のりは3ステップに分けられます。
デジタイゼーション
デジタライゼーション
デジタルトランスフォーメーション
それぞれのステップについて順番に解説していきます。
ステップ1:デジタイゼーション
DXの「デジタイゼーション」とは、アナログデータをデジタルデータに変換するプロセスです。データの処理や分析が効率化され、新たな価値を創造できます。
例えば、下記がデジタイゼーションに当たります。
紙の書類をデータベースに移行
音声をテキストに変換
動画をテキストと画像に分解
デジタイゼーションは、企業の業務効率化や顧客サービスの向上、新規事業の創出など、さまざまなメリットをもたらします。
ただし、デジタイゼーションには、データのセキュリティやプライバシー保護などの課題もあります。デジタリゼーションを成功させるためには、これらの課題を解決しつつ、メリットを最大限に活かすことが重要です。
デジタイゼーションは、企業が生き残るために不可欠な取り組みといえます。
ステップ2:デジタライゼーション
デジタライゼーションでは、データだけではなく業務プロセス自体もデジタル化するのが目的です。処理や分析が効率化されます。
分かりやすい例を挙げると、IoTです。
従来ではインターネットに接続できなかった「モノ」にセンサーや無線通信機器を搭載し、「モノ」は周囲の環境を感知したり、他の「モノ」と通信したりということが可能に。これまでは人が行っていた作業を自動化したり、新しいサービスの提供が可能となります。
このように、「人が行っていた入力業務や連携業務をデジタル化」していくことがネクストステップです。
企業のあらゆる業務に適用することができます。デジタライゼーションを推進することで、企業は業務効率化や顧客サービスの向上、新規事業の創出など、さまざまなメリットを得ることができます。
ステップ3:デジタルトランスフォーメーション
3つ目のステップの「デジタルトランスフォーメーション(DX)」とは、単なるデジタル化ではなく、「デジタル技術を活用して、企業のビジネスモデルや経営戦略を抜本的に変革すること」です。DXは、企業が生き残るために不可欠な取り組みです。
DXの具体的な取り組みとしては、以下のようなものが挙げられます。
顧客データの分析
人工知能(AI)の活用
ロボットによる自動化
クラウドコンピューティングの利用
ビッグデータの活用
モバイル技術の活用
ソーシャルメディアの活用
そして、DXを成功させるために、企業は以下のことに取り組む必要があります。
経営トップのコミットメント
全社員の意識改革
デジタル技術に関する知識・スキルの習得
デジタル技術の活用方法に関する検討
デジタル技術の導入・運用のための体制構築
DXは、企業にとって大きな変革となります。社内での業務効率化はもちろん、データの分析などへかける時間も増え、ビジネスの躍進にもつながります。
そのため、早急に整えたいと考える企業が多いのです。
デジタルセキュリティの確保とリスク管理の課題
企業のDX化において、デジタルセキュリティの確保とリスク管理は非常に重要です。
サイバーセキュリティの脅威
データプライバシーやコンプライアンスの課題
セキュリティインシデント
これらへの迅速な対応が必要となります。
セキュリティポリシーの策定と実施、アクセス制御と認証管理、暗号化技術の活用、ネットワークセキュリティ対策、インシデント対応体制の整備が有効な対策です。
組織内の情報共有とナレッジ管理の課題
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業がデジタル技術を活用してビジネスを変革することを指します。DXは業界全体に影響を与え、企業組織内の各部門にも大きな変化をもたらします。
その一つに、情報共有やナレッジ管理の課題があります。この記事では、DX化における組織内の情報共有とナレッジ管理の課題について詳しく説明します。
組織内の情報共有の課題
デジタルトランスフォーメーションに伴い、企業組織内には多くの情報が流れます。
しかし、情報が共有されなければ、部門間の協力が困難になります。
また、情報が分散している場合は、該当する情報を見つけられず、重要な情報を見落とす可能性があります。組織内の情報共有の課題を解決するためには、情報共有ツールを導入し、情報の見える化が必要です。
情報共有ツールには、インターナルSNSやワークフローツール、チャットツール、クラウドストレージなどがあります。
これらのツールを活用すれば、社員同士が円滑にコミュニケーションが可能に。また、情報の共有・共通化によって、業務プロセスを改善でき、品質向上や生産性の向上につながります。
ナレッジ管理の課題
DXは、企業組織内でのナレッジ管理でも新たな課題を発生させます。
情報が増え、頻繁に変化するため、ナレッジの共有や更新が追いつかなくなる場合があります。
また、ナレッジが個人によって保持されている場合、その個人が退職したり、移動したりした場合には、そのナレッジ自体が失われてしまう可能性も。
ナレッジ管理の課題を解決するためには、ナレッジを共有するプラットフォームの導入やナレッジの定期的な更新などが必要不可欠です。
ナレッジ共有プラットフォームには、Wiki、FAQ、社内報、社内学習プラットフォームなどがあります。これらのプラットフォームを活用することで、社員が持つ知識・経験を共有し、業務プロセスの改善や問題解決につなげることができます。また、社員のスキルアップにもつながります。
データセキュリティの課題
DX化によって、企業組織内では多くのデータが扱われるようになります。
そのため、データセキュリティの問題が生じます。
情報漏洩や不正アクセスなどのリスクがあり、そのリスクを最小限に抑えるためには、セキュリティ対策の強化が必要です。また、データセキュリティの課題を解決するためには、社内やチーム内での定期的なセキュリティ対策と教育が必要です。
セキュリティ対策には、アクセス制御の強化、データ暗号化、セキュリティシステムの導入などがあります。セキュリティ対策を徹底することで、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクを最小限に抑えることができます。
企業のDX推進の現状と課題
では、自社がどのステップにいるのかが知りたいですよね。
このように図で表せます。
横軸にデジタイゼーション、デジタライゼーション
縦軸に個別最適、全体最適
このマトリックス表です。
DXの進め方としては、図の矢印の通り。
デジタイゼーションの個別最適から全体最適へ、次にデジタイゼーションの個別最適から全体最適へ。
DX化を推進中で、企業やチーム全体で使用する最適なツールを探していらっしゃる企業の場合は、デジタライゼーションの個別最適まで進んでいると考えられます。
具体的には下記のような課題を抱えていることが予想できます。
自発的に仕組みを作っていけるデジタル人材の不足
部署やチームごとにツールが乱立しており情報がバラバラ
上記により情報が孤立化、チームや部署間の連携が進まない
このステップでの課題は、情報を一元化できるツールである程度の解決が可能です。次項でおすすめのツールについてご紹介いたします。
DX推進はツール選びも重要!おすすめは「Notion」
どんなに良いツールを導入しても、メンバーそれぞれがツールを理解し使いこなせなければ意味がありません。
そこでおすすめのツールが「Notion」です。
Notionは、「チームの情報共有がはかどるコネクテッドワークスペース」として世界的にも注目を集めているツールです。
Notion機能1つ1つはシンプルで複雑な操作がないため、どのような仕様なのか分かれば使い方に困ることはないでしょう。
メリットとしては下記が挙げられます。
ページの複数人での同時編集
ノーコードで簡単に仕組みを作成できる
チームごとにページをグルーピングできる(チームスペース)
チームスペースや、ページごとにメンバーに権限を設定できる
多彩な表現力(タスク管理やデータベース、カンバン、ガントチャート)
Notion自体がチームでの使用を想定したツールのため、ページの共同作業やタスク管理方法の豊富さなど、チーム運用がしやすい環境となっています。
さまざまな情報がNotionに集約できるため、企業のDXが一気に推進されるでしょう。
企業への導入にご興味のある方に向けて、事例について紹介しています。下記リンクよりどうぞ。
企業へのNotion導入事例はこちらから 🔽
まとめ
DX化は下記のステップを理解し進めることが重要です。
デジタイゼーション
デジタライゼーション
デジタルトランスフォーメーション
一足飛びに全てがデジタル化できる訳ではありません。DXを推進するには、周りの協力や最適なツールの導入が欠かせません。
DX化のメリットもしっかり理解し、周囲にも説明しつつ、自社の業務に最適なツールを選びましょう。
まずは個別最適から始めるのであれば、先ほどご紹介した「Notion」が無料でスタートできるのでぴったりですよ。
なお、企業へツールを導入するにあたって懸念されるセキュリティ面ですが、Notionには情報を守る機能が複数搭載されているためご安心ください。
しかしながら、Notionは自由度が高いツールで使い方は多岐に渡るため、個人やチームに合ったセキュリティの設定を見つけるのに時間を要してしまう場合もあります。
そんな時はノースサンドにご相談ください。
Notion導入の相談ならノースサンドへ
すでに多くの大企業がNotionを利用し、情報管理やプロジェクト管理を進め、組織の成長の礎としています。ノースサンドでは1ヶ月間無料で導入をサポートしており、以下のようなサービスを実施しております。
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