情報の分断と「暗黙知」をNotionで解消。DX推進室が挑むドラッグストアDXの泥臭い舞台裏

-株式会社くすりの福太郎-


東京・千葉を中⼼とした首都圏にドラッグストア・調剤薬局を展開する株式会社くすりの福太郎。同社はDXを推進する⼀⽅で、情報の散在という課題を抱えていました。加えて、ベテラン薬剤師が持つ「暗黙知」の継承も⼤きな障壁となっていました。この課題を解決するため、ノースサン ドの⽀援のもと、くすりの福太郎ではNotionを導⼊。現在では、親会社である株式会社ツ ルハホールディングスとともに、Notionを活⽤したナレッジ共有や会議の効率化などで、 成果を上げています。


北川 尊祥 ⽒(左)

株式会社くすりの福太郎
事業推進本部
DX推進室 室⻑
薬剤師

⼭⼝ 曜 ⽒(右)

株式会社ツルハホールディングス
情報システム部 IT企画グループ
薬剤師
公認スポーツファーマシスト

サマリ


  • 店舗や社員のPCに散在していた情報をNotionへ集約し、ナレッジ共有基盤を構築

  • 薬剤師の高度な専門知識を中心に明文化し、組織全体のナレッジへ変換・蓄積・活用

  • Notion AIによる議事録作成の自動化で、残業時間の削減に寄与

  • 「泥臭い草の根活動」により、社員の約8割が活用するNotionの高い定着率を達成

ビジネスの成⻑の裏で起きていた情報の⽬詰まり
アナログな運用体制がDX推進の障壁に

くすりの福太郎は、地域に根差した物販と保険調剤の2本柱で事業を拡⼤してきました。2025年には⾃動受付システム「スマート薬局」や調剤ロボットを採⽤するなど、積極的にDXを推進しています。しかし、その成⻑の裏側ではいくつかの課題が浮き彫りとなっていました。 その1つは、情報の多くが各店舗や社員のPC内に散在し、その共有が不⼗分なために業務の属⼈化が進んでいた点です。特に⼤きな課題は、薬剤師業務における「暗黙知」の存在。⾼度な専⾨知識が明⽂化されず、ベテランスタッフの経験に頼る状況が続いていました。

くすりの福太郎のDX推進室室⻑を務める北川⽒は、当時の状況をこう振り返ります。 「薬局⻑などを務めるなかで現場の課題が⾒えてきました。例えば、他部署が何をしているのか⾒えず、コラボレーションの機会が⽣まれにくい状況がありました」(北川⽒)

加えて、タスク管理を社員の裁量に委ねていた部分も少なくなかったといいます。会社のなかでどのプロジェクトがあり、進捗がどうなっているのかが⾒えない。優先順位や進捗が不透明で、ビジョンに紐づいた体系的な管理ができていませんでした。この情報の分断とプロセスの不透明さを解消するため、DX推進室の⽴ち上げをきっかけに、北川⽒はNotionの導⼊推進を決意します。

圧倒的な没⼊感と柔軟性がNotion採⽤の決め⼿ ⾼い実績を持つノースサンドとの出会い

Notion導⼊への準備段階として、北川⽒はNotionを含めた複数のツールを検討しました。決め⼿となったのは、Notionが持つ圧倒的な情報整理のしやすさです。もともとプライベートでもNotionを使い込んでいた北川⽒は、「頭のなかを整理し、情報をカタチにするのにこれ以上のツールはない」と確信していました。Notionを業務に活⽤することで、浮き彫りとなった課題を⼀気に解決できるのではないかと、北川⽒は考えます。

しかし、⽇本の⼤企業ならではの壁もありました。当時のNotionは、⽇本円での請求書払いに対応していませんでした。請求書払いを希望する同社にとって、パートナー企業の存在が不可⽋だったのです。

そこで出会ったのが、ノースサンドでした。 「⽇本国内における導⼊の第⼀⼈者という確かな実績に惹かれ、真っ先に相談を決めました。さらに、Notionのスキルアップとして個⼈的に購⼊していた書籍が、実はノースサンドの著書だったという不思議な縁もありました」(北川⽒)

この出会いが、くすりの福太郎のNotion導⼊プロジェクトを加速させることになりました。

「余計なことをしてくれた」という反発も、 DX推進室が各部署に飛び込む「泥臭いDX」の実践

2023年夏、くすりの福太郎のNotion導入はスモールステップから始まりました。当初は薬局DX推進室が主導し、初期24名で契約を開始。小さく試しながら活用の型を作っていきました。「当時の上長がDX推進に積極的だったこともあり、導入のハードルは高くなかった」と、北川氏は話します。

しかし、導⼊以降の道のりは決して平坦ではありませんでした。不慣れなスタッフからは「余計なことをしてくれた」「使い⽅がわからない」といった厳しい意⾒も⼀部寄せられたといいます。学習コストの⾼さが定着の壁となっていたのです。

「実際、店舗の指⽰連絡ツールをNotionに置き換えようとして⾒事に失敗しました。使い慣れないツールを開く習慣がないなかで、無理な移⾏は現場の反発を招くことになりました」(北川⽒)

そこで、北川⽒は既存のツールを残しつつ、情報だけをNotionに取り溜める⽅針へ切り替えます。「困った時はNotionがある」という状態を醸成し、段階的な定着を図ったのです。 次に北川⽒がとった戦略は、いわば「草の根活動」——徹底的な現場への密着です。「泥臭いDXをやるしかない」と腹をくくり、各部署に直接⾜を運び⼀⼈ひとりと対話を重ねました。さらに各部の代表者を集めた「推進チーム」を結成し、⽉に⼀度の定例会を開催。活⽤事例やアップデート情報を地道に共有し続けます。

ここで助けとなったのが、ノースサンドによるオンボーディング⽀援です。トレーニングを通じて、段階的にスキルアップを図る環境を構築しました。 「すでに完成された学習⽤ページが⽤意されていたことで、こちら側が⽤意する必要がなく、導⼊がスムーズに進みました。些細な疑問にも丁寧に対応していただき助かりました」(北川⽒)

▼活⽤事例1:くすりの福太郎

情報のハブが⽣んだ「能動的なコラボレーション」の萌芽

現在、くすりの福太郎の本部では、社員の約8割がNotionを積極的に活⽤するまでに⾄っています。その波及効果は経営層にも及び、代表取締役社⻑も⾃らNotion AIを活⽤。⽣成AIに質問を投げかけ、必要な社内情報をスムーズに引き出しているといいます。トップ⾃らがツールを活⽤する姿勢が、全社のDXをさらに⼒強く後押しする原動⼒です。

そして情報のハブとして最も活⽤されているのが、「店舗情報のマスタデータ」です。これまでは、薬剤師個人の有する認定資格の有効期限といった、公式データには載らない詳細情報が分散していました。これらをNotionで構築した店舗マスターに集約したところ、アクセス数は急増。社員が常に最新の情報にアクセスできる体制が整いました。

店舗情報をデータベース化し、管理しています。

さらに、副次的な効果も⽣まれています。⼀定の権限のもとで、他部署のタスク管理ページを共有したことで、部署間の連携が活性化しました。他部署の動きが⾒えることで、「今、この計画をしているなら、このツールを使ってみては?」といった、部⾨横断的で能動的な提案や協⼒が、⾃然発⽣するようになったのです。

他部署の課題を共有し、部署感連携を促進しています。

Notion AIの活⽤も加速中です。⽣成AIによる配慮の⾏き届いた⽂章作成⽀援に加え、蓄積された社内データの効率的な検索も可能に。時間と精神的な負担は⼤幅に軽減されました。

▼活⽤事例2:ツルハホールディングス

膨⼤な会議をNotion AIで効率化、1回30分の⼯数削減を達成

⼀⽅、親会社であるツルハホールディングスでも、Notion活⽤が進んでいます。情報システム部IT企画グループの⼭⼝曜⽒は、Notion導⼊推進における中⼼的な役割を担っています。

現在Notionが導⼊されている情報システム本部の最⼤の課題は、膨⼤な会議の量でした。複数の事業会社とのやりとりが発⽣するため、議事録の作成やタスクの取りこぼしが⼤きな課題となっていました。そこで導⼊したのが、Notion AIによる「AIミーティングノート」です。これにより、会議1回あたり約30分の⼯数を削減。⼭⼝⽒の所属するチームでは、残業時間の削減に寄与しています。

AIミーティングノートの要約ルールに下記の用語集を指定することで、議事録作成時の用語の齟齬を減らしています。

さらに、組織改編に伴う「⽤語のすり合わせ」にもNotionを活⽤。異なる会社から集まったメンバー間で⽣じる⾔葉の壁を解消するため、Notion上で⽤語集を構築しました。Notion AIで議事録を校正する際にこの⽤語集を参照させることで、精度の⾼いナレッジベースを⾃動的に磨き上げる仕組みが⽣まれています。

用語集DBを作成することで、関連会社間での打ち合わせ時に用語理解の齟齬を解消しています。

ナレッジ共有基盤のさらなる進化へ 紙の⽂化からNotion AIを使いこなす環境づくりを⽬指す

Notionの導⼊は、両社にとって単なるツール導⼊以上の意味を持つ取り組みです。散在する情報を集約し、他部署との能動的な連携を⽣み出す原動⼒となりました。部署間の動きを可視化し、情報共有の⽋落を防ぐ基盤として機能しています。

北川⽒は、次なる展望として⽇報・週報のNotion活⽤を検討しています。 「現在の⽇報や週報は、Excelで作成し紙に印刷して回覧されています。このアナログなプロセスこそ、Notionに集約できると期待しています」(北川⽒)

⼀⽅、⼭⼝⽒は情報システム本部のスタッフが、Notion AIをいわば秘書のように 使いこなす環境づくりを⽬指しています。セキュリティと利便性を両⽴させながら、専⾨的なノウハウをNotion AIで補完することが狙いです。具体的には、不慣れな書類作成もNotion AIにたたき台を作らせることで、業務を迅速に進めることが可能です。現場の知⾒とAIをかけ合わせ、スキルの差を埋めることで、組織全体の底上げを図ります。

「ほとんどのことはNotionで実現できる」という信頼 Notion活⽤を通して、⼀⼈ひとりの熱意を仕事につなげる

北川⽒はこれまでの取り組みを経て、「Notionで世界が変わる」と実感を込めて語ります。 「これから導⼊を検討される企業は、情報の散在や業務の属⼈化など、社内にさまざまな課題を感じていると思います。しかし、Notionという1つのツールがあれば、基本的にほとんどのことを実現できると感じています」(北川⽒)

北川⽒と同じように、導⼊前から数年来のNotionユーザーだったという⼭⼝⽒も、Notionの有⽤性を⾼く評価しています。「まずは細かいルールを設けず、⾃由に触ってもらうことから始めてみることが⼤切だと感 じています。⾃分の熱意を、仕事に合わせて進めていくことで、活⽤も⾃ずと広がっていくはずです」と⼭⼝⽒は⼒強く語ります。

Notionの導入ならノースサンドへ

すでに多くの大企業がNotionを利用し、情報管理やプロジェクト管理を進め、組織の成長の礎としています。ノースサンドでは以下のようなサービスを実施しております。

  • Notion研修の実施

  • 企業向けの高機能テンプレートの配布

  • 日本語のチャットサポート

  • 日本円での請求書払いに対応

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