Notionのアクセス解析機能登場! ページ&ワークスペース アナリティクス機能を徹底解説

Notionのアクセス解析機能登場!

ページ&ワークスペース アナリティクス機能を徹底解説

2023年2月10日


Notioner待望の機能、「Notionアナリティクス」が公開となりました!

外部公開しているページの中で、人気度と閲覧数を追跡して、コンテンツのパフォーマンスについての情報を得られたり、組織内のコンテンツがどのようにメンバーと関与しているかページ内容の検索やメンバーのエンゲージメントも確認できます。

今回リリースされたアナリティクス機能は2つあります。

  • ページアナリティクス(全プラン)

  • ワークスペースアナリティクス(エンタープライズプランのみ)

この記事ではそれぞれの機能を徹底紹介し、個人やチームの活用方法にもご紹介します。Notionでアクセス解析を行いたいと思っている方の参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください。

アナリティクスの確認方法・基本操作

まず、それぞれのアナリティクスの確認方法や基本的な操作をご紹介します。

ページアナリティクス

ページ右上ににある「時計」アイコンをクリックし、アナリティクスを選択すると、確認できます。

今回のリリースでは、特別な導入設定は必要なく、アナリティクス機能のリリースと同時に閲覧が可能となっています。

なお、アナリティクスを確認できるのは、ページのフルアクセス権限と編集権限の方のみです。また、ゲストユーザーは権限に問わず、ページアナリティクスにアクセスできません。ご注意ください。

Notionの分析機能「ページアナリティクス」

ページアナリティクスの中身を見ていくと、下記の情報を確認することができます。

  • ページごとのユーザーの閲覧数、ユニーク観覧数

  • 最近の閲覧者、ページの作成者

  • ページ編集者のリストや最終編集日

ワークスペースアナリティクス

サイドバーの「設定」で「アナリティクス」をクリックするとワークスペースアナリティクスを起動できます。こちらも特別な導入設定は必要なく閲覧が可能です。

なお、ワークスペースオーナーのみがすべてを閲覧でき、メンバーは「コンテンツ」タブのみが表示されます。ワークスペースアナリティクス自体はオーナー向けの機能です。

Notionの分析機能「ワークスペースアナリティクス」

ワークスペースアナリティクスを開くと、最もアクティブなチームスペース、閲覧者、編集者など、ワークスペース内のコンテンツに関する情報の概要が表示されます。

より詳細な内容を確認するには、メンバー 、コンテンツ 、検索タブのいずれかを選択すると下記の情報を確認することができます。なお、ワークスペースオーナーでない方は、コンテンツタブにのみアクセスできます。

  • メンバーエンゲージメント

  • コンテンツの人気度分析

  • 人気検索キーワードの行動

Notionアナリティクスで使われる専門用語

Notionのアナリティクス機能で把握すべき専門用語をまとめました。

Notionアナリティクスで使われる用語

ページ閲覧数

そのページがどれだけのユーザーに閲覧されたかが分かります。Web公開ページにおいては、メンバー、ゲスト、匿名ユーザーによる閲覧がカウントされます。

なお、閲覧記録は広告ブロッカーに阻止されるか、メンバーがオプトアウト(アナリティクスの解析を拒絶)した場合は、閲覧数に含まれない可能性があります。

ユニークページ閲覧数

Notionにログインしているメンバーとゲストが、それぞれ1度だけカウントされます。

そのため、ページ閲覧数とは数値が異なります。なお、Cookieが無効になっている公開ページでは、匿名ユーザーはページを表示するたびにユニーク閲覧者としてカウントされます。

Notionワークスペースアナリティクスで見られる「ユニークページ閲覧数」

アクティブメンバー

特定の期間にページへアクセスしたユニークメンバーが表示されます。こちらもページ閲覧数とは異なり、期間中に何度アクセスしても1メンバーにつき一度だけカウントされます。

最もアクティブな編集者

ページを編集したメンバーが、更新量により順位付けされて表示されます。どのページがどれだけ編集されているのかと共に、どのメンバーが情報を更新してくれているのかが分かります。

Notionの分析機能「アナリティクスの閲覧期間」

アナリティクスの閲覧期間(過去○日間、全期間)

どちらのアナリティクスにも閲覧期間を指定して数値を閲覧する機能があります。

「全期間」を設定した場合には、最長で2022年8月1日までさかのぼって閲覧が可能です。ただし、この機能はワークスペースアナリティクスのみとなっています。

現状は、どちらもカスタムの日付を指定しての閲覧機能は未実装です。

今後のリリースに期待したいですね!

ページアナリティクスの活用方法

Notionのページアナリティクス機能の活用で、各ページの閲覧状況や更新状況を把握できます。

ただし、2023年2月13日現在、ページ分析に必要な機能が充分に揃っていない点が幾つかあります。

例えば、複数ページをひとまとめにした際にアナリティクスを表示しても、各ページの閲覧回数を特定できません。

以下では、現時点で利用可能な機能をもとに活用方法をいくつかご紹介します。

Notionのページアナリティクスを活用する

チーム内で多数のページが作成され、どのページが実際に必要か判断が難しいことはありませんか?

Notionのページアナリティクスの活用で、ページの整理や情報更新の必要性を判断するための指標として役立てられます。

例えば、以前に頻繁にアクセスされていたページが突然アクセスされなくなった場合、ページの情報が古くなっていると判断し、更新が必要であると考えられます。

ページの整理や情報アップデート要否の指標として

採用サイトや企業サイトなどでNotionをウェブページとしての活用も増えてきています。

Notionのページアナリティクスでは、Googleアナリティクスと同様にウェブ公開されているページの閲覧数も確認できます。

例えば、採用サイトの特定ページが多くの人に閲覧されていると分かれば、そのページのコンテンツが魅力的であると仮説が立てられ、そのジャンルのページを展開しようという判断が可能です。

サイトの分析ツールとして利用

メンバーのアクセスをカウントしない(除外したい)場合

Notionアナリティクスで「メンバーのアクセスをカウントしない」設定をする

全般的にアナリティクスへの参加をオプトアウト(アクセスをカウントしない)する手順は以下の通りです。

  1. サイドバーにある 設定 をクリック

  2. 通知と設定 をクリック

  3. プライバシー の下にある「自分の閲覧履歴の表示」をクリック

  4. ドロップダウンメニューをクリックし、「記録しない」を選ぶ

特定のページでのアナリティクスへの参加をオプトアウトするには、2種類の操作があります。

手順1

  1. ページ右上の「時計」マークをクリック

  2. ページアナリティクスを開き、下部にある「設定」をクリック

  3. ドロップダウンメニューをクリックし、「記録しない」を選ぶ

手順2(編集権限のあるページでのみ可能)

  1. ページ右上の「•••」をクリック

  2. 「ページアナリティクス」→「 プライバシー設定」をクリック

  3. ドロップダウンメニューをクリックし、 「記録しない」を選ぶ

例えば、Web公開をしているページで自分の閲覧数をカウントしたくない場合に使います。

ワークスペースアナリティクスの活用方法

「ワークスペースのアナリティクス」はエンタープライズプランにのみ適用されるため、基本は企業向けの機能となります。

ワークスペース自体が組織でどのように利用されているか解析できます。解析機能としては、下記の通りです。

メンバーエンゲージメント:ワークスペースをどのように導入し、関与しているかを分析できます

コンテンツの人気度:閲覧数、ユニーク閲覧者数、最終更新日などの指標を分析できます

人気検索キーワードの行動:メンバーが検索している内容や、各クエリの回数とクリックスルー率を分析できます

「メンバーエンゲージメント」の解析

Notionの分析機能「メンバーエンゲージメント」の解析

ワークスペースアナリティクス内の「メンバー」タブをクリックするとメンバーエンゲージメントが確認できます。

  • アクティブメンバー

  • アクティブゲスト

この2つの項目で、メンバー・ゲストがどのくらいアクティブだったのかが表示されます。

Notionの分析機能でメンバーとゲストがどれくらいアクティブだったのか表示される

さらに、メンバーごとのアクティビティ(行動)も表示されます。

  • ページ閲覧数

  • ページ編集数

  • 最後の利用日

  • (参加している)チームスペース

列のタイトルをクリックするとチームスペース以外は並べ替え可能です。

最大・最少どちらからも確認できます。

ただし、アナリティクスの解析を拒絶しているメンバーは、目に取り消し線が入ったアイコンで表示されます。

この分析で、メンバーの動きや実際Notionがどれぐらい利用されているのか、Notion導入に成功しているか判断することができます。

「コンテンツ」の解析

ワークスペースアナリティクス内の「コンテンツ」タブをクリックすると、まずコンテンツエンゲージメントが確認できます。

Notionの分析機能「コンテンツ」の解析

期間を指定して、下記が閲覧可能です。

  • 合計閲覧数

  • ユニークページ閲覧数

  • ページ作成数

  • ページの編集数

ワークスペース全体の閲覧数やページ作成数などが確認でき、どれだけ活発に動いているのかが可視化されました。

さらに、各ページごとに下記の状態が確認できます。(ページタイトルを入力し、検索も可能です)

  • 総閲覧数

  • ユニーク閲覧数

  • 場所(チームスペース)

  • オーディエンス

  • 最終更新者

  • 最終更新日時

  • 作成者

  • 作成日時

この項目を確認すれば、どの作成者のコンテンツが人気なのかや、全く更新されていないページを確認でき、コンテンツの更新・削除などの判断を素早く行えます。

他機能と同様に期間を絞って表示もできます。

さらに、期間だけではなく

  • チームスペース

  • 作成者

  • 作成日時

の3つの項目ごとに絞って表示も可能です。

「検索」の解析

Notion内部での検索行動も見られるようになりました。

解析結果が表示されるまで時間がかかる模様ですが、コンテンツ改善に大いに役立つと予想されます。

Notionの分析機能「ワークスペース内の検索」の解析

検索では、「クエリ(キーワード)」ごとに下記が表示されます。

  • 検索(回数)

  • ユニーク検索

  • クリックスルー率

「クエリ」は問い合わせる・訪ねる、という意味ですが、ここではどんなキーワードを入れて検索したかが表示されます。クリックスルー率は、このクエリ結果からユーザーがページをクリックして開いた回数の割合のことです。

例えば、クリックスルー率が高い場合は、クエリとコンテンツの一致率が高く、逆の場合はコンテンツを改善したほうがよいのかもしれないと仮説が立てられます。

かなり詳細な分析ができるようになりましたね。

本項目でご説明した分析はすべて、ワークスペースアナリティクスのみが利用できるため、企業でNotionを利用されている方のエンタープライズプランへの申込みが増加すると予想されます。

Notionプランの詳細はこちらのページよりご確認できます。

【Notionプランが激変】Notion新料金プランを徹底解説!企業で導入するならどれがお得?

Notionアクセス解析機能のまとめ

どんどん新たな機能が追加されて、Notionの利用方法がさらに多様化しているのを感じます!

今回のアナリティクスに関しては、特にビジネスで利用している個人・企業向けの機能でしたね。

それでは、本記事のまとめです。

  • ページとワークスペース、それぞれで解析できるようになった

  • ページアナリティクスは全プラン適用

  • ワークスペースアナリティクスはエンタープライズプランのみに適用

  • 期間指定は過去7、28、90日と全期間のみでカスタムはできない

  • アナリティクスはオプトアウト(解析を拒絶)の設定も可能

リリースされてから、日本語訳が修正されたり、機能の項目に微調整が入ったりとまだ完全には落ち着いていない様子です。弊社でも随時、最新情報をお伝えして参ります。

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