顧客管理からタスク管理まで!

   営業部門のNotion活用術   

2024年12月25日


はじめに

多くの企業で、個人が積み上げた経験やスキルなどのリソースを、どのように社内へ情報共有すべきかが課題となっています。特に営業部門においては、個々に蓄積された情報やノウハウが特定の人に依存してしまうことがあります。一方、デジタル化の進展によって、企業における営業部門のワークスタイルも変化してきました。顧客管理やタスク管理、チーム内での情報共有には、デジタルツールが欠かせません。

本記事では、営業部門における顧客管理やタスク管理を含むナレッジ共有について、Notionがどのような効果を発揮できるのか、その活用方法やメリットについて詳しく紹介していきます。

営業部門で成果を阻む壁とその原因

企業や組織における営業部門は、企業の売上に直結する重要な部門です。営業部門の役割は、自社商品やサービスの紹介をはじめ、商談、契約、サポートのほか、取引先や顧客との関係作り、新規顧客の開拓など、多岐にわたります。こうした業務では、スキルや経験が属人化しやすく、これを問題視している企業も少なくありません。

営業部門における属人化には、以下のような原因が考えられます。

  • 営業戦略が現場まかせになっている

  • チームとしての目標達成意識が希薄になりがち

こうした現象は、いずれも経験やノウハウの共有を鈍らせ、会社や企業、組織としての成長を妨げる要因となることがあります。また、属人化が進むと、しだいに以下のような課題が浮き彫りになっていくでしょう。

  • 営業成績のばらつき

  • トップセールスに依存した組織運営

  • 非効率な顧客データの活用

  • 効果的な顧客へのアプローチができない

  • 非効率な引き継ぎ業務

  • 新人教育の遅れ

しかし、プロジェクト管理やスケジュール管理、ナレッジ共有を一元的に行えるNotionを活用すれば、このような営業部門の属人化と、それに付随して生まれる課題に対して、効果的なアプローチができます。

ナレッジ共有に長けているNotionの特徴と魅力を紹介

Notionの主な機能は、「ナレッジ」や「タスク」、「データベース」といったドキュメントを一元化し、編集・管理できることです。シンプルなメモ機能としても利用できますが、ページ内にテーブルやカレンダーといったデータを追加できるため、営業部門に必要な顧客情報やスケジュールをまとめて管理、閲覧できるようになります。

加えて、リアルタイムで共同編集できるため、タイムラグを最小限にとどめて情報の共有と把握が可能です。Notionでは、「Share」機能で任意ユーザーへリンクを発行し、ドキュメントを共有する方法と、複数人が集まった「ワークスペース」において、チームメンバーへドキュメントを共有する方法のどちらかを選ぶことができます。

そのため、営業部門の業務においては、特定の顧客に関わる人を選んで情報共有したり、別々の顧客を担当しているものの、同じプロジェクトに関わるメンバーすべてに情報を共有したりすることが可能です。こうしたNotionの機能を上手に活用すれば、顧客データを効率的な管理、スムーズな引き継ぎ業務を行うことができます。さらに、ナレッジを効率的に活用すれば、新人教育を進められるでしょう。

成果を生み出す、営業部門でのNotion 活用法

ここからは、営業部門におけるNotionの活用方法をご紹介します。

顧客管理

Notionはタスクやコンタクトリスト、議事録などのデータベースを管理する方法が多彩です。Salesforceやkintoneといった、企業が導入・活用しているCRM(顧客管理システム)も、Notionには機能として備わっています。取引や商談の日時、案件ごとの進捗情報や取引額、業務のタスクや進捗管理といったワークフローなどを一元管理でき、手軽に始めることができます。

データベースの管理がしやすいNotionであれば、シンプルかつ見やすい顧客管理ができ、すでに導入している他のCRMツールとも連携しやすいでしょう。各情報の組み合わせ方や連携の方法次第で、Notionがハブの役割を担いながら、ナレッジ共有をより効率的に行うことができます。

プロジェクト管理

Notionは、プロジェクト(案件)ごとの管理はもちろん、異なるプロジェクト間を比較しながら管理することも可能です。どのプロジェクトにどのくらいの時間と費用がかかったのかを可視化しやすく、費用対効果やそれをもとにした実際的な戦略も練りやすくなるでしょう。

タスク管理

Notionでは、各プロジェクトに必要な業務や予定を「ページ」にして管理できます。Notionのタスク管理機能を使えば、業務の抜け落ちや漏れを防ぎつつ、過去に終えたタスクの情報(かかった時間など)を活かして、より効率的な時間配分やリソースの割り振りを検討できます。

スケジュール管理

スケジュール管理機能を使えば、営業における商談や会議など、人と関わる予定を管理できます。タスク管理のデータベースと連携すれば、タスク管理→スケジュール管理、スケジュール管理→タスク管理という二度手間を防ぐことが可能です。加えて、1つのスケジュール内で、他のタスクも「準備」や「追跡」といった形で表示できるため、情報を分断せずに扱えるでしょう。

資料の作成と共有

Notionでは、商談や会議に必要な資料の作成・共有が可能です。以下の機能を使えば、見やすく情報の伝わりやすい資料を作ることができます。

  • ページ(Wiki機能もおすすめ)

  • 目次

  • 見出し

  • トグル(一定の操作でON/OFFが切り替えられる)

  • 箇条書き

  • リンクドデータベース(プロジェクト管理など)

  • テキストの色・太さ

  • 絵文字

  • ファイルの埋め込み(画像・PDFなど)

「目次」と「見出し」のブロックを使用すれば、目次は自動作成されるので、作業効率が向上します。Notionの多彩な機能によって、細やかな資料の作成・共有ができるのに加えて、最新の提案状況を視覚化でき、リアルタイムな情報共有が可能です。

商談の議事録作成と活用

Notionで商談ごとに議事録を作成すれば、Notionカレンダーとの連携はもちろん、リマインダーやメンションによる通知機能も利用でき、効率的な商談データの管理が可能です。

商談ごとにバラバラの議事録(ドキュメント)を作成する際に、各ファイルへのアクセスや検索、スケジュールの確認と、さまざまなツールを横断的に利用している人は少なくないでしょう。Notionのカレンダー機能に商談の記録も表示すれば、過去の商談や次回の商談の管理がしやすくなります。

ブレインストーミング/アイデアマラソン(Notion AIの活用)

新しいアイデアや、課題のクリアに必要な対策などを必要としているときは、Notion AIの活用がおすすめです。特定の条件を指定すれば、あらゆるデータベースからNotion AIが複数のアイデアをアウトプットしてくれます。初回の案出しやブレインストーミング、複数の案を継続的に出すアイデアマラソンとして活用できるでしょう。

新しい商品アピールの切り口が欲しいときや、商談の戦略を練るうえでのヒントが欲しいときは、Notion AIを積極的に活用してみてください。

営業成果を上げるためのNotion 活用の支援ならノースサンド

ノースサンドは、営業部門のコミュニケーションなどで課題を持っている企業に対して、Notionをフルに活用した支援を行っています。現在ノースサンドでは、100社を超える企業へのNotion導入を支援し、Notion導入に関してナレッジやノウハウを幅広くカバーしています。Notion AIの契約もノースサンドで行えます。ノースサンドなら、日本円での請求書払いにも対応しているため、企業での導入もスムーズです。

今回ご紹介した営業部門におけるNotionの活用法はもちろんのこと、Notionの導入や基礎操作をはじめ、以下のようなサポートも行っています。Notionの導入をお考えなら、ノースサンドにぜひ一度ご相談ください。

・社内に浸透していくためのトレーニング

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・⽇本語のチャットサポート

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