【Notion AI徹底解説】業務の生産性を上げる?
企業のユースケースや活用方法を10個ご紹介!
2023年2月23日
2023年2月に正式リリースされた「Notion AI」はもう試されましたか?
さまざまなAIツールが登場している昨今ですが、Notionを普段から使っているのであれば、Notion AIの利用が断然おすすめです。
また、公式のアナウンスにも記載されていますが、Notion AIは「Notionを使うすべてのビジネスパーソンに必要な機能である」ことが分かります。
“「30分かかる作業が数秒で終わり、空いた時間で自分のスキルを高めたり、大切なプロジェクトに向き合える」、Notion AIはそんな世界への入口です。”
業務の効率化は、常に考えるべき課題のひとつですよね。 Notion AIの導入で、「やるべきことに集中する」環境が整えられるかもしれません。
さらに、他のAIツールであれば、AIツール ⇆ ドキュメントツール を行き来しなければなりませんが、Notion AIであれば「Notionひとつ」で作業が完結します。
これは他のAIツールにはない、大きな特徴でありメリット。
本記事では、Notion AIの概要から料金、活用例(ユースケース)や他AIツールの比較までご紹介します。
Notion AIにご興味のある方、すべてに贈る内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
▼Notion AI新機能
AIプロンプトのお気に入り追加
「結局Notion AIってどれくらいすごいの?他のAIじゃダメなの?」
と疑問に思っていらっしゃる方はこちらの動画も併せてどうぞ!👇
Notion AIの概要と使い方
Notion AIの活用は端的に言えば「優秀なアシスタントを雇う」イメージです。特にビジネスシーンでの活用を想定された作りになっており、実際にかなり役立つ機能が実装されています。
まずは、Notion AIについて説明します。
Notion AIはワークフローを効率化し、時間とリソースの節約に役立ちます。
下記はNotion AIを活用して業務効率化をするイメージです。ぜひご覧ください。
Notion AIの概要
Notion AIは、コーディング不要で自然言語処理(NLP)や機械学習(ML)モデルを構築できるサービスです。
自然言語処理技術(NLP)は、人間が使用する自然言語をコンピュータが理解し、解釈することを可能にする技術です。NLPは、テキストデータの自動処理、翻訳、要約、情報抽出、感情分析、音声認識など、多岐にわたるアプリケーションに適用されます。
簡単に言うと、人間の「ことば」を理解し、考えられる技術。
機械学習モデル(ML)は、デデータセットにある特定のパターンを学習し、それらのパターンからインサイトと予測を与えるためのアルゴリズムで条件付けされている、インテリジェントなファイルのことです。
こちらも簡単に言うと、入力したデータに対する出力(回答)する仕組みです。
人間が手作業でパターンを見つけることが困難または不可能な場合に特に役立つのです。機械学習モデルは、画像認識、音声認識、自然言語処理などの様々なタスクに使用されます。
Notion AIの使い方
Notion AIの使い方の手順はとても簡単です。
スペースキーを押すだけで起動します。または、Notionのページ内で「/」を入力し、「/」の後に出てくるメニューからも選択可能です。
Notion AIは、自動補完機能や自動修正機能を備えており、入力ミスやスペルミスを防いでくれます。
また、ページ内のテキストを自動的に分類・関連する情報を提供できます。
さらに、テキストでNotion AIに指示を出すことも可能で、場面によって適切な指示を出せば、Notion AIはその指示に従った結果を生成してくれます。
より効率的に活用するためには、Notionの基本的な使い方を把握し、自分の作業に適したテンプレートを活用しながら、様々な機能を積極的に利用していくことが重要です。
Notion AIをどう使えばいいのかわからない方は、まずテンプレートから無料で始められます。
▼公式Notion AIテンプレートギャラリー
https://www.notion.so/ja-jp/templates/categories/ai
Notion AIは有料?価格は?
Notion AIは有料です。リリースから2023年4月5日までは無料トライアル枠がありNotion AIをお試しで使用できましたが、現状は購入後でないとNotion AIの機能が使えません。
※一部ユーザーではトライアル期間が延長されています。
では料金ですが、Notion AIは月額10$(2023年3月時点のレートで約1,300円)で利用できます。フリープランでも、Notion AIにのみ課金が可能です。
プラスプランをはじめに有料プランに加入している場合は、月額8$(2023年3月時点のレートで約1,000円)で少しだけお得にNotion AIを購入できます。しかしこの金額は、プラン料金を年払いしている場合のみの適用で、月額支払いの場合は、月額10$がプラン料金に加算されて支払いが行われます。
さらに、チーム・企業で利用していてワークスペースに複数メンバーがいる場合は注意が必要です。
なぜなら、「Notion AIはワークスペースへの導入」となるため、参加している「メンバーの人数 × Notion AIの料金」が請求されます。現状指定した人数で契約することができません。
例えば、エンタープライズプランで300人のワークスペースへ導入する場合で計算するとこちら。
300 × 8$ = 2,400$
日本円にすると、約30万円の追加必要が発生します。ワークスペースへの参加人数によっては高額になる場合があるため、よくご確認の上で導入をご検討ください。
弊社、ノースサンド経由でNotionをご契約される場合は、Notion AIの料金も日本円での請求書払いに対応しております。詳細をお知りになりたい方はお気軽にお問い合わせくださいね。
▼料金プランについてはこちら
【Notionプランが激変】Notion新料金プランを徹底解説!
Notion AIとChat GPTやその他AIサービスとの違い
現在、主流になっているAIサービスは3つです。
ChatGTP ー コミュニケーションやエンターテイメント性に重点を置いている
BingBingAI ー 従来の検索方法をAIによって強化することで、情報収集や問題解決への能力に特化
Notion AI ー 文章の要約や翻訳、タスク抽出、Notionワークスペース内の情報でも学習する
そのほかにも、先日発表された「GoogleのBard(バード)」も非常に注目度の高いAIチャットサービスです。世はまさにAI戦国時代の様相を呈していますね。
その中で、特に比較されるのは「Notion AI」と「Chat GTP」ですが、同じAIサービスであっても、それぞれにしっかりとした特徴があります。
Notion AIは「要約や整理が得意」、
Chat GPTは「自然言語処理の精度の高いやりとりが得意」です。
ChatGPTは対話型のAIサービスで、会話データをもとにユーザーとの対話を通じて情報提供や質問への回答が可能です。
これにより、より人間らしい会話を実現することができ、ユーザーはさまざまなトピックに関する質問や悩みに対して、AIからの適切な回答が期待できます。
それに対して、Notion AIはNotionの一部として機能しています。
このサービスでは、ユーザーはノートや文章を作成する過程で、AIに対して指定した文章に対するアシストや文章の自動生成をリクエストすることができます。これにより、文章作成の効率化やアイデアの創出をサポートし、ユーザーの作業をスムーズに進めることができるのです。
つまり、ChatGPTとNotion AIはそれぞれ異なる目的と利用方法を持っており、ユーザーによって使い分けできる2つのAIサービスです。
まとめると、
ChatGPTは会話を通じた情報提供や質問への回答が得意で、
Notion AIは文書作成やアイデア創出をサポートすることが得意です。
Notion AIの業務への活用方法・ユースケース
Notion AIを実際の業務へ活用したらどうなるのでしょうか。
いくつかユースケースを紹介いたします。
▼動画でもNotion AIの使い方や活用方法を解説しています。
AI プロパティをデータベースで使う
Notion AIプロパティは、Notionデータベース内でAIによって自動生成・管理されるプロパティです。
例えば、議事録の要約生成や、タスクなどの特定の情報の抽出をプロンプトとして設定しておけば、業務が大幅に効率化できます。
AIがデータベース全体を活用できれば、情報管理の簡易化が期待できますね。
▼AI プロパティについては
「Notion AI プロパティ」議事録管理やタスク追跡を一段とスムーズに
カスタムAIブロックで指示を出す
/customai で「カスタムAIブロック」を呼び出せます。
例えば、議事録のテンプレートに「このページを要約して、タスクを抽出して」というカスタムAIブロックを作成しておき、会議終わりに「生成」をクリックすれば簡単に要約とタスク出しが完了します。
Mermaidシーケンス図の作成
自分でmermaid記法を使ってシーケンス図を書くのは大変ですが、これもNotion AIに依頼できます。
フローを箇条書きで出しておき、「上記をmermaid記法のシーケンス図で教えてください」と依頼すれば一瞬でシーケンス図が完成します。
Mermaidのパイチャートを作成
Notionのシンプルテーブルの情報をMermaid記法でパイチャートにもできます。数字の報告などの際にひとつひとつ数字をまとめて図にする工程がなくなり、非常に便利な活用方法です。
データベース関数の作成
Notionデータベースを利用する時に、関数を利用することで、計算を自動化することができます。しかし、関数を組むのが場合によって時間がかかることがあります。
そこで、やりたい計算と指示を入力し「関数を教えてください」と依頼するだけで一瞬で回答が得られます。
これまで関数の書き方を検索、コピペしていた時間は必要なくなりました。
コンテンツの翻訳
コンテンツの翻訳もNotion AIがやってくれます。翻訳したい文章をハイライトして、「AIに依頼」をクリックし、翻訳したい言語を選択するだけで完了です。
これで翻訳アプリを行き来せずに、すべてがNotion上で完結できます。
また、現状では14言語に対応しています。
文章の置換
既存の文章のなかで変更したい単語を、「○○を▲▲に置き換えてください」を依頼すれば一瞬で置換作業が完了します。置き換えたい単語が多い場合でも、シンプルテーブルで、置換対応表を作成すれば、Notion AIもその表にある内容を認識できます。
ドキュメント作成などの際に大いに役立つこと間違いなしです。記事の表現を統一したい時や、法務関連の仕事で単語を統一したい時でも、全文章をいちいち確認しなくても単語の変更ができます。
データベースのプロパティでNotion AIに指示を出す
データベースを使ったNotion AIの使い方でおすすめなのが、プロパティに変更したいプロンプト(指示)を入れる方法です。 {プロパティ名}をプロンプトに入れると、表示中のページのプロパティ値が埋め込まれ、質問が認識されます。
例えば、下記のようなカスタムAIブロックをデータベースのテンプレートに設定しておきます。
【Notion AIへのプロンプト例】
これまでの質問は一切完全に忘れて下さい。{title}に関して「{Approach}」に従って{Output fotmat}のみの形式で具体的に回答して下さい。{Personality}な{Rule}としてふるまい答えて下さい。
プロンプトをカスタムAIブロックに入れておけば、プロパティ変数を調整するだけで、Notion AIへの指示を簡単に行えます 。読書管理など、タイトルとプロパティを変更するだけで、Notion AIが文章やまとめをすぐに生成してくれます。
テーブルで内容をまとめる
作成を依頼した文章を「すべての内容をテーブルにまとめてください」と追加で依頼すれば、このように自動でテーブルに情報をまとめてくれます。
さらに、先ほどもご紹介したテーブルの内容を「mermaid記法のパイチャートにして教えてください」と依頼すれば、一瞬で図に起こすことも可能です。
スマホでもNotion AI
Notion AIはスマホからも利用可能。外出先でも優秀なアシスタントを持ち歩けます。
ここで紹介した全てのユースケースの設定方法はこちらのページよりご確認できます。
▼Notion ナレッジベースへ
https://kb.biz-notion.northsand.co.jp/category/99-notion-ai
Notion AIのセキュリティレベルは?
Notion AIのセキュリティレベルについては、公式には詳細な情報が提供されていません。ただし、Notion自体はセキュリティ対策を重視しており、データベースやドキュメントに対して多層的なアクセス制御を備えているとのこと。
また、Notionは高度な暗号化技術を使用してデータを保護し、セキュリティに関する最新情報を提供するための専門チームを設置し、セキュリティレベルを高く保つ仕組みが作られているそうです。
ビジネス利用する際に一番の懸念事項は、「社内の機密情報が漏洩してしまうのではないか」という部分だと思います。
Chat GTPでは入力された内容は研究対象になると明言されているため、各企業でも業務情報や機密情報を入力しないように注意喚起が行われている状況です。
一方Notionは、Notion JAPANのゼネラルマネージャーである西さんが下記のように回答しています。
「(連携先の)言語モデルにデータを送信する際は暗号化されている。さらに、再学習には使われない仕様になっている」と、Notionがユーザープライバシーを優先している姿勢を強調した。
引用:BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-265990
このようにハッキリとアナウンスいただけると安心して利用できますね。
▼コンテンツに関するポリシーはこちら(英文)
https://www.notion.so/Content-Use-Policy-1b9a773d5583486cb5c1d39a8d777a55
▼Notionのセキュリティについてはこちら
https://biz-notion.northsand.co.jp/security
Notion AIの注意点
Notion AIは、自然言語処理技術を用いてテキスト情報を解析・生成できるとご説明してきました。
ですが、完全に正確な情報が提供できるわけではありません。
Notion AIから提供されたコンテンツは真実や事実のみが記載されているように見えますが、ファクトチェックをするとまだまだ誤情報が紛れ込んでいます。これは現状のどのAIサービスにも言えることですね。
個人での利用時はもちろんですが、ビジネス利用の際には慎重なファクトチェックが必要です。
また、内容によってはプライバシーに関する懸念もあります。
特に、機密性の高い情報を扱う場合は注意が必要です。Notion AIの使用に関しては、必ずサービスの利用規約を確認し、リスクを適切に評価・判断することが重要です。
▼ Notion AIの利用規約はこちら(英文)
https://www.notion.so/Notion-AI-Supplementary-Terms-fa9034c8b5a04818a6baf3eac2adddbb
Notion AIで優秀なアシスタントを導入しよう
Notion AIは、現在も開発が進んでおり、今後もより高度な機能追加が期待されています。
例えば、自動で文章を生成する機能や、文章の質を向上させる機能などが挙げられます。これにより、ビジネスの生産性向上に貢献するだけでなく、より高度な業務効率化を実現することが可能になります。
■ Notion AIで実現できること
タグ付け
要約
翻訳
文章生成
アイデアのブレインストーミング
文章のトーン変更
ToDoリスト作成
会議のアジェンダ作成
データを元に図を作成
ただし、Notion AIを効率的に活用するためには、まずはNotionの基本的な使い方の習得が重要です。
Notionは非常にカスタマイズ性が高く、様々な方法で情報を整理・管理できます。
また、多種多様なテンプレートが用意されており、これらを利用することで効率的かつ簡単にページを作成できます。Notion AIの活用で、ページ内の特定の情報を自動的に抽出することも可能です。
普段からNotionを利用しているなら、Notion AIの導入でさらなる効率化ができます。
ぜひ試してみてくださいね!
Notion AIの解説動画はこちら
Notion AIを業務に導入するならノースサンドへ
Notion AIの契約はノースサンドでも可能です。
ノースサンドでご契約いただければ、日本円での請求書払いに対応しており、企業での導入もスムーズ。
これまで通りNotionそのものの使用方法はもちろん、Notion AIの効率的な活用方法についても丁寧にサポートいたします。
ノースサンドでは1ヶ月間無料で導入をサポートしており、以下のようなサービスを実施しております。
1ヶ月間無料でエンタープライズプランを利用可能
1ヶ月の無料オンボーディング支援(一緒に画面を構築する)
社内に浸透して行くためのトレーニングを提供
企業向けの高機能テンプレートの配布
日本語のチャットサポート
専任のカスタマーサクセス
日本円での請求書払いに対応
Notion AIのトレーニング