【Notion AI徹底解説】業務の生産性を上げる?企業のユースケースや活用方法を10個ご紹介!

【Notion AI徹底解説】業務の生産性を上げる?

企業のユースケースや活用方法を10個ご紹介!

2023年2月23日 (2024年10月16日 更新)


業務の効率化は、企業において常に存在する課題の1つです。

2023年2月にリリースされて以来、進化を続けるNotion AIの導入は、Notion を使いながら「やるべきことに集中する」環境が整うツールとして注目を集めています。

他のAIツールであれば、AIツールとドキュメントツール を行き来しなければなりませんが、Notion AIであれば「Notion1つ」で作業が完結します。本記事では、Notion AIの使い方から利用料金、活用例(ユースケース)、他AIツールの比較までご紹介します。

Notion AIに真面目に向き合ってみた【23年最新版】

Notion AIの概要と使い方

Notion AIは、端的に言えば「優秀なアシスタントを雇う」イメージです。

特にビジネスシーンでの活用を想定された作りになっており、業務に役立つ機能が実装されています。

また、Notion AIはワークフローを効率化し、時間とリソースの節約にも役に立ち、業務効率化に貢献するツールと言えます。

Notion AIとは

Notion AIは、コーディング不要で自然言語処理技術(NLP)や機械学習(ML)モデルを構築できるサービスです。自然言語処理技術(NLP)は、人間が使用する自然言語をコンピュータが理解し、解釈することを可能にする技術です。

自然言語処理技術(NLP)はNatural Language Processingといい、テキストデータの自動処理、翻訳、要約、情報抽出、感情分析、音声認識など、多岐にわたるアプリケーションに適用されます。つまり、人間の「ことば」を理解し、考えられる技術を指します。

機械学習モデル(ML)は、データセットにある特定のパターンを学習し、それらのパターンからインサイトや予測を与えるためのアルゴリズムで条件付けされている、インテリジェントなファイルのことです。簡単に言うと、入力したデータに対する出力(回答)する仕組みです。人間が手作業でパターンを見つけることが困難または不可能な場合に、機械学習モデルは実力を発揮します。機械学習モデルは、画像認識、音声認識、自然言語処理などのさまざまなタスクに使用されます。

Notion AIの使い方

Notion AIの使い方の手順はとても簡単です。Notionのページ上で、スペースキーを押すだけで起動します。

または、Notionのページ内で「/」(半角スラッシュ)を入力し、「/」の後に出てくるメニューからも選択できます。また、画面右下にある顔のアイコン(Notion AIのアイコン)をクリックすることで、「Q&A機能」を利用することもでき、手軽に質問を投げかけることができるようになっています。

Notion AIは、さまざまな業務を効率化します。例えば、Notion AIの自動補完機能や自動修正機能によって、入力ミスやスペルミスを防いでくれます。

また、ページ内のテキストを自動的に分類し関連する情報を提供することもできます。さらに、テキストでNotion AIに指示を出すことも可能です。そして、場面によって適切な指示を出せば、Notion AIはその指示に従った結果を生成してくれます。また、Notion AI コネクターによって、Notion AIはGoogleドライブやslackと連携していれば、質問を受けると埋もれてしまったslackでの会話や、Googleドライブ内からも情報を見つけ出してくれます。

Notionの基本的な使い方を把握し、自分の作業に適したテンプレートを活用しながら、さまざまな機能を活用していくことで、業務の効率化を実現します。

Notion AIの起動方法

・「Notion AI コネクター」と「Q&A機能」の充実化

Notion AIをどう使えばいいのかわからない方は、まずテンプレートを活用しながら無料で始められます。

▼公式Notion AIテンプレートギャラリー
https://www.notion.so/ja-jp/templates/categories/ai

Notion AIは有料か無料か?そして価格は?

Notion AIの料金は有料?無料?

Notion AIは有料です。リリースから2023年4月5日までは無料トライアル枠があり試用できましたが、現状は購入後でないとNotion AIの機能が使えません。

※一部ユーザーではトライアル期間が延長されています。

Notion AIの料金は、月額10$(2023年3月時点のレートで約1,300円)で利用できます。フリープランでも、Notion AIのみの課金が可能です。

プラスプランをはじめ、有料プランに加入している場合は、月額8$(2023年3月時点のレートで約1,000円)でNotion AIを購入できます。しかしこの金額は、プラン料金を年払いしている場合のみの適用で、月額支払いの場合は、月額10$がプラン料金に加算されます。

さらに、企業利用やチームで活用していてワークスペースに複数メンバーがいる場合は注意が必要です。「Notion AIはワークスペースへの導入」となるため、参加している「メンバーの人数 × Notion AIの料金」が合計の価格になります。現状指定した人数で契約することができません。例えば、エンタープライズプランで300人のワークスペースへ導入する場合で計算すると以下のようになります。

300人 × 8$ = 2,400$

日本円にすると、約30万円の追加必要が発生します。ワークスペースへの参加人数によっては高額になる場合があるため、よくご確認のうえ導入をご検討ください。

なお、Notion販売代理店であるノースサンド経由でNotionをご契約される場合は、Notion AIの料金も日本円での請求書払いに対応しています。

Notion AIとChat GPTやその他AIサービスとの違い

昨今、さまざまなAIツールが登場していますが、Notion AIと他のAIサービスでは、どんなところに違いがあるのか比べてみましょう。現在、主流になっているAIサービスは3つです。

  • Chat GPT :コミュニケーションやエンターテイメント性に重点を置いている

  • BingBingAI : 従来の検索方法をAIによって強化することで、情報収集や問題解決への能力に特化している

  • Notion AI : 文章の要約や翻訳、タスク抽出、Notionワークスペース内の情報でも学習する

そのほかにもGoogleの「Bard(バード)」も注目度の高いAIチャットサービスです。

世はまさにAI戦国時代の様相を呈しています。なかでも、特に比較されるのは「Notion AI」と「Chat GTP」ですが、同じAIサービスであっても、それぞれに明確な特徴があります。

Notion AIは「要約や整理が得意」で、ChatGPTは「自然言語処理の精度の高いやりとりが得意」という違いが見受けられます。

また、ChatGPTは対話型のAIサービスで、会話データをもとにユーザーとの対話を通じて情報提供や質問への回答が可能です。

これにより、より人間らしい会話を実現することができ、ユーザーはさまざまなトピックに関する質問や悩みに対して、AIからの適切な回答が期待できます。

それに対して、Notion AIはNotionの一部として機能しています。このサービスでは、ユーザーはノートや文章を作成する過程で、AIに対して指定した文章に対するアシストや文章の自動生成をリクエストすることができます。

これにより、文章作成の効率化やアイデアの創出をサポートし、ユーザーの作業をスムーズに進めることができるのです。

つまり、ChatGPTとNotion AIはそれぞれ目的と利用方法が異なっています。2つのAIサービスは、ユーザーの利用シーンに応じて使い分けるとよいでしょう。

まとめると、 ChatGPTは会話を通じた情報提供や質問への回答が得意で、 Notion AIは文書作成やアイデア創出をサポートすることが得意と言えます。

Notion AIとChatGPTの違いは?

Notion AIの業務への活用方法・ユースケース

実際の業務でNotion AIがどのように活用できるのでしょうか。

いくつかのユースケースを交えてその方法をご紹介します。

▼動画でもNotion AIの使い方や活用方法を解説しています。

Notion AIの仕事での使い方を解説しました🙋‍♂️【厳選5選】

AI プロパティをデータベースで使う

Notion AIプロパティは、Notionデータベース内でAIによって自動生成・管理されるプロパティです。

例えば、議事録の要約生成や、タスクなどの特定の情報の抽出をプロンプトとして設定しておけば、業務が大幅に効率化できます。AIがデータベース全体を活用できれば、情報管理の簡易化が期待できます。

AI プロパティについては、以下の記事もご覧ください。

▼AI プロパティについては
「Notion AI プロパティ」議事録管理やタスク追跡を一段とスムーズに

カスタムAIブロックで指示を出す

Notion AI活用方法「カスタムAIブロックで指示を出す」

「/customai 」で「カスタムAIブロック」を呼び出すことができます。

例えば、議事録のテンプレートに「このページを要約して、タスクを抽出して」というカスタムAIブロックを作成しておき、会議終わりに「生成」をクリックすれば簡単に要約とタスク出しが完了します。

Mermaidシーケンス図の作成

Notion AI活用方法「mermaid記法でシーケンス図を作成する」

Mermaid記法は、図やグラフをシンプルなテキスト記述から生成するためのマークダウン風のスクリプト言語です。開発者やドキュメンテーション作成者といったユーザーが、コードブロックの中でシーケンス図、フローチャート、ガントチャート、クラス図などを作成できるようにします。自分でMermaid記法を使ってシーケンス図を書くのは大変ですが、これもNotion AIに依頼できます。

フローを箇条書きで出しておき、「上記をmermaid記法のシーケンス図で教えてください」と依頼すれば一瞬でシーケンス図が完成します。

Mermaidのパイチャートを作成

Notion AI活用方法「mermaid記法でパイチャートを作成する」

Notionのシンプルテーブルの情報をMermaid記法でパイチャートにもできます。数字の報告などの際、一つひとつ数字をまとめて図にする工程がなくなり、非常に便利な活用方法です。

データベース関数の作成

Notion AI活用方法「データベース関数の作成」

Notionデータベースを利用する時に、関数を利用することで、計算を自動化することができます。しかし、場合により関数を組むのに時間がかかることがあります。

そこで、計算内容と指示を入力し「関数を教えてください」と依頼するだけで、一瞬で回答が得られます。これまで関数の書き方を検索したり、コピー&ペーストしたりする時間は必要なくなりました。

コンテンツの翻訳

Notion AI活用方法「コンテンツを翻訳する」

コンテンツの翻訳もNotion AIがやってくれます。翻訳したい文章をハイライトして、「AIに依頼」をクリックし、翻訳したい言語を選択するだけで完了です。

これで翻訳アプリを行き来せずに、すべてがNotion上で完結できます。

現状では14言語に対応しています。

文章の置換

Notion AI活用方法「文字の置換」

既存の文章のなかで変更したい単語を、「○○を▲▲に置き換えてください」を依頼すれば一瞬で置換作業が完了します。置き換えたい単語が多い場合でも、シンプルテーブルで、置換対応表を作成すれば、Notion AIもその表にある内容を認識し置換します。

ドキュメント作成などの際に大いに役立つこと間違いありません。記事の表現を統一したい時や、法務関連の仕事で単語を統一したい時でも、全文章をその都度確認しなくても単語の変更ができます。

データベースのプロパティでNotion AIに指示を出す

Notion AI活用方法「データベースのプロパティでNotion AIに指示を出す」

データベースを使ったNotion AIの使い方でおすすめなのが、プロパティに変更したいプロンプト(指示)を入れる方法です。 {プロパティ名}をプロンプトに入れると、表示中のページのプロパティ値が埋め込まれ、質問が認識されます。 例えば、下記のようなカスタムAIブロックをデータベースのテンプレートに設定しておきます。

Notion AIへのプロンプト例】 これまでの質問は一切完全に忘れて下さい。{title}に関して「{Approach}」に従って{Output fotmat}のみの形式で具体的に回答して下さい。{Personality}な{Rule}としてふるまい、答えて下さい。

プロンプトをカスタムAIブロックに入れておけば、プロパティ変数を調整するだけで、Notion AIへの指示を簡単に行えます 。読書管理など、タイトルとプロパティを変更するだけで、Notion AIが文章を生成し、まとめをアウトプットしてくれます。

テーブルで内容をまとめる

Notion AI活用方法「テーブルで内容をまとめる」

作成を依頼した文章を「すべての内容をテーブルにまとめてください」と追加で依頼すれば、このように自動でテーブルに情報をまとめてくれます。さらに、先ほどもご紹介したテーブルの内容を「mermaid記法のパイチャートにして教えてください」と依頼すれば、一瞬で図に起こすことも可能です。

スマホでもNotion AI

Notion AI活用方法「スマホでもAIを持ち歩ける」

Notion AIはスマートフォンでも利用することができます。外出先でも優秀なアシスタントを持ち歩けます。

ここで紹介した全てのユースケースの設定方法はこちらのページよりご確認できます。

▼Notion ナレッジベースへ
https://kb.biz-notion.northsand.co.jp/category/99-notion-ai

セキュリティに配慮されたNotion AI

Notion AIのセキュリティレベルは?

Notion AIのセキュリティレベルについては、公式には詳細な情報が提供していませんが、Notionはセキュリティ対策を重視しており、データベースやドキュメントに対して多層的なアクセス制御を備えています。また、Notionは高度な暗号化技術を使用してデータを保護し、セキュリティに関する最新情報を提供するための専門チームを設置し、セキュリティレベルを高く保つ仕組みが作られています。

ビジネス利用において、最も懸念する点は、「社内の機密情報が漏洩してしまうのではないか」という部分です。Chat GPTでは、入力された内容は研究対象になると明言されているため、各企業でも業務情報や機密情報を入力しないように注意喚起が行われています。

一方Notionは、Notion JAPANのゼネラルマネージャーである西氏が次のように回答しています。

「(連携先の)言語モデルにデータを送信する際は暗号化されている。さらに、再学習には使われない仕様になっている」と、Notionがユーザープライバシーを優先している姿勢を強調した。

引用:BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-265990

▼コンテンツに関するポリシーはこちら(英文)
https://www.notion.so/Content-Use-Policy-1b9a773d5583486cb5c1d39a8d777a55

▼Notionのセキュリティについてはこちら
https://biz-notion.northsand.co.jp/security

Notion AIを利用するうえでの注意点

Notion AIは、自然言語処理技術を用いてテキスト情報を解析・生成できるとご説明してきました。しかし、Notion AIは完全に正確な情報が提供できるわけではありません。

Notion AIから提供されたコンテンツは真実や事実のみが記載されているように見えますが、ファクトチェックをするとまだまだ誤情報が紛れ込んでいるので注意が必要です。これは、現在リリースされているどのAIサービスにも言えることです。個人での利用時はもちろん、ビジネス利用の際にも慎重なファクトチェックを心がけることが必要です。

また、内容によってはプライバシーに関する懸念もあります。特に、機密性の高い情報を扱う場合は注意が必要です。Notion AIの使用に関しては、必ずサービスの利用規約を確認し、リスクを適切に評価・判断することが重要です。

▼ Notion AIの利用規約はこちら(英文)

https://www.notion.so/Notion-AI-Supplementary-Terms-fa9034c8b5a04818a6baf3eac2adddbb

Notion AIで優秀なアシスタントを導入しよう

Notion AIで優秀なアシスタントを導入しよう

Notion AIは、現在も開発が進んでおり、今後もより高度な機能追加が期待されています。

例えば、自動で文章を生成する機能や、文章の質を向上させる機能などが挙げられます。これにより、ビジネスの生産性向上に貢献するだけでなく、より高度な業務効率化を実現することが可能になります。

■ Notion AIで実現できること

  • タグ付け

  • 要約

  • 翻訳

  • 文章生成

  • アイデアのブレインストーミング

  • 文章のトーン変更

  • ToDoリスト作成

  • 会議のアジェンダ作成

  • データを元に図を作成

Notion AIを効率的に活用するためには、まずはNotionの基本的な使い方の習得から進めるとよいでしょう。

Notionは柔軟にカスタマイズでき、さまざまな方法で情報を整理・管理できます。また、多彩なテンプレートが用意されており、これらを利用することで効率的かつ簡単にページを作成できます。

Notion AIの活用で、ページ内の特定の情報を自動的に抽出することも可能です。普段からNotionを利用しているなら、Notion AIの導入でさらなる効率化ができます。

Notion AIの解説動画はこちら

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Notion AIを業務に導入するならノースサンドへ

Notion AIの契約はノースサンドでも承っています。ノースサンドは、日本円での請求書払いに対応しており、企業での導入もスムーズです。Notionそのものの使い方はもちろん、Notion AIの効率的な活用方法についても丁寧にサポートいたします。ノースサンドでは1カ月間無料で導入をサポートしており、以下のようなサービスを提供しております。

  • 1カ月間無料でエンタープライズプランを利用可能

  • 1カ月の無料オンボーディング支援(一緒に画面を構築する)

  • 社内に浸透して行くためのトレーニングを提供

  • 企業向けの高機能テンプレートの配布

  • 日本語のチャットサポート

  • 専任のカスタマーサクセス

  • 日本円での請求書払いに対応

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